阪南中央病院労働組合の要求/見解/主張


国家に従順な「国民」をつくり、
教育格差を拡大する
教育基本法改悪案を許すな!
12月8日、院内で緊急集会を開催、ぜひ参加を!

 教育基本法があぶない!「今週にも採択」という非常に緊迫した状況です。国会前では連日座り込みが行われ、今日5日には大規模な国会前集会が呼びかけられています。私たち労働組合も黙って見過ごすわけにはいきません。教育基本法改悪は、学校や教師の問題ではなく、すべての人々に密接に関わる問題です。なぜならそれは、国を愛し、国のために戦う人間を育てることが目的であり、憲法改悪の第一歩であり、格差社会をより拡大するものだからです。土壇場の今こそ、教育基本法改悪反対の声を国会に集中していかなければなりません。私たちも8日(金)、病院内で緊急集会を開催し、全国の闘いに合流してゆきたいと思います。多数の職員の皆さんの参加を呼びかけます。

国家に従順な「国民」をつくる教育基本法改悪法案を成立させてはならない!

 教育基本法の改悪は歴史の大きな転換です。マスコミでは改悪の本質がほとんど報道されませんが、だまされてはいけなせん。いじめによる子どもたちの自殺など教育現場の矛盾に対して、安倍政権は、教育基本法「改正」であたかも解決されるかのようごまかし、野党や多くの教職員、労働者、学生、市民の反対を無視し、11月16日、教育基本法「改正」法案を衆院本会議で単独採決を強行しました。そして、参院で12月7日の特別委員会で採決、8日の本会議採決・成立を目指し、今国会での成立に躍起になっています。しかし、日経新聞の世論調査では、「今国会で成立させることが必要だ」が19%にとどまり、「今国会成立にこだわるべきではない」が66%と、多くの人が今国会での強行成立に反対しています。そんな中で、強行することが許されるでしょうか。
 教育基本法の改悪は、安倍政権の本質とも言える最も右翼的な軍国主義ナショナリズムが露骨に現れています。愛国心を育て、戦争のために命を捧げることもいとわない国民、不満を述べずに大企業のために実直に働く国民、「公共心」と「奉仕の心」を持ち国策のためにはどんな犠牲も受け入れる国民、要するに国家と資本に従順な国民をつくる教育基本法改悪法の成立は、本当に危険きわまりないものです。
 私たちは、子どもが誰もが平等に、人格を育む教育を受ける権利を何としても守らなければなりません。極一部のエリートとその他多くの子どもたちの格差教育、教育における国家・行政による統制の強化、「戦前の教育」に回帰する道を開かせてはなりません。

タウンミーティングでの「やらせ」の責任を徹底的に追及しよう

 教育基本法のタウンミーティング問題で、社民党などの追求で「教育基本法改正を要望する」という国民の意見があったかのように「やらせ偽装」したことが明らかになりました。「依頼発言者に5000円の謝礼を支払っていた」という事実まで判明、全174回総額20億円をかけて実施されたのです。都合のいいように世論を操り、メディアを欺いてきた政府・与党の責任を徹底的に追及しなければなりません。

全国的な成立阻止の闘いに連帯しよう!

 「教育基本法改悪をとめよう!全国連絡会」は、参院審議のヤマ場である12月3日〜10日「子どもたちはみている!!全国ツツウラウラ同時行動」を提起しています。8千人を結集した11月12日の全国集会に続き、国会前を中心に連日反対行動が行われています。11月28日は300人がキャンドルを持ってアピール、同じころ日比谷野音では、米軍再編に反対する平和フォーラム主催の集会が行われ、3000人の労働者が結集し国会までデモが行われました。12月3日には、渋谷でパレードが行われました。そして今日5日は国会前集会、6日から8日に座り込み、6日は3回目のヒューマンチェーン、7日、8日の日比谷での集会とデモが予定されています。国会前では座り込みとリレーハンストも再開されました。
 
みんなそれぞれが成立阻止の行動を!8日の院内緊急集会に参加を!

 私たちも、「全国ツツウラウラ同時行動」の一環として、「教育基本法改悪を許すな!緊急院内集会」を8日に開催します。ぜひ参加してください。
●教育基本法改悪を許すな! 緊急院内集会
   12月8日(金)午後5時45分〜 東館2階講義室にて
 
組合ニュース第5036号(2006.12.5発行)より




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