阪南中央病院労働組合の要求/見解/主張




希望は捨てなければ必ず実現する!
ねばり強い闘いと元気で明るい活動を
みんなで創ろう!
執行委員長 玉木 佐江美

 2006年を迎え、今年は労働組合にとって確実な前進が勝ち取れる、そんな年にしたいと、私は決意を新たにしています。
 年明け、新聞の社説にチャールズ・チャップリンの言葉がありました。「人生は捨てたものではない。胸を張って立ち向かおう、希望は捨てなければきっといつかは実現する」──私はこれを読んで確信しました。希望があれば必ず道は開かれると。

 昨年から行っている「医療制度構造改革」に反対する署名は、組合員の皆さん、そして患者さんやきずなの会会員の方々にも協力いただき、多数の署名が集まっています。その数は2800を超えました。そして郵送での呼びかけに対し、いっぱいに埋まった署名用紙が全国各地から返送されてきています。私たちの力は今は小さなものですが、不条理なことに対して声をあげ、闘いを呼びかければ、心ある人はそれに応えてくれ、闘いの輪は広がっていくのだと思います。
 昨年11月に行った生活労働実態調査が、ようやくまとまりつつあります。調査では、安心して働ける賃金・労働条件を求める切実な声を並んで、組合に対する期待と激励の意見がたくさん寄せられました。今年は、これまで以上に賃金・労働条件改善の闘いを粘り強く進めたいと思います。悪化したままの賃金の底上げ、ベースアップと一時金アップ、パート職員の時間給アップをはじめ待遇の抜本的改善、仕事に見合った賃金要求を強めます。進んでいる労働強化の改善と人員増を要求し、少しでも働きやすい職場をつくるために取り組んでいきたいと考えています。団結し要求し闘う、現場での地道な活動と組合全体の活性化が大切です。ベテラン組合員のパワーと若い組合員のエネルギー、フレッシュな創造性にも期待し、今年は労働組合の新たな飛躍の年にしていきたいと思います。

 小泉首相は、年明け早々の記者会見で、靖国神社参拝に対する国内の、また中国や韓国からの批判の声に対し、「理解できない」と強い口調で挑発的に何度も繰り返し、強硬姿勢を鮮明にしました。その姿勢には、強い憤りと危機感を持ちました。小泉「構造改革」は、大手企業、財界ばかりが利益を得、労働者、民衆に不利益になる事ばかりを押しつけるものです。「医療構造改革」も、患者だけでなく医療機関で働く私たち労働者に多くの負担と犠牲を強いるものでしかありません。富めるものとそうでないものの格差はますます拡大し二極化が進んでいます。労働者の大多数は、「下流社会」に追いやられ、より一層過酷な労働、低い賃金、不安定な雇用と社会保障といった厳しい状況におかれることになります。このような状況に黙っているわけにはいきません。今、労働組合の意義と役割はその重要性を増しています。労働者が労働者としての意識を高め、労働者としての誇りを持って、不条理なことには声を上げ、一つ一つ粘り強く抵抗し闘い続けることが、この流れをくい止める事につながるのだと思います。  世界では、アメリカではブッシュ政権が、イラク戦争が泥沼化していることに加え、大量破壊兵器のウソが明確になり、批判が強まり体制がぐらつき始めています。また、南米では、ベネズエラ、ボリビア等で民衆を代表する政権が社会変革を進め始めています。世界の労働者、民衆は、反グローバリズム、反ネオリベラリズムの運動を地道に粘り強く闘っています。私たちは、世界の労働者民衆の闘いに元気をもらいたいと思います。

 反戦作家の澤地久枝さんは、「おかしいと思っている半分以上の人たちと気持ちを通わせ、人のつながりを強化することです。人の心が重ねれば、見えない砦ができる。それ以外に、こんな悪政の大洪水に対抗できません」「良くなると思わなきゃ、生きられないんじゃないかしらね」と語っています。団結の力と前向きな姿勢が大切です。私たちは、より一層団結を強め、元気で明るい活動を、みんなの力で創りだして前進しましょう。
 今年も、私たち労働者の生活と権利を守り、働きやすい条件をつくっていくために組合に結集しガンバロウ!
 

(組合ニュース第5014号 2006.1.11 より)
  




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