阪南中央病院労働組合の要求/見解/主張


米軍はファルージャでの無差別殺りくをやめよ!
住民虐殺を支持する小泉首相に抗議を!

 今この瞬間にも多数の住民が殺されている−−イラク中部の都市・ファルージャを包囲していた米軍は8日、全面的な総攻撃を開始しました。松原市より少し大きいくらいの30万人の都市を、1万5千人の米軍と数千の治安部隊が包囲し、突入しました。多くの住民が郊外に逃れたといいますが、どこに行くこともできない多くの市民が今なお残っています。米軍は、路上を移動するものは全て攻撃対象とし、15歳から55歳までの男性はすべて躊躇なく殺害すると市民に通告したといいます。そして実際に、女性や子ども、老人も含めて多くの住民を虫けらのように殺りくしているのです。

医師・患者が犠牲に!

 総攻撃に先立って、病院と診療所が第一のターゲットとなり、患者、医師と病院職員が攻撃の犠牲となりました。拘束を免れた一人の医師は、医薬品は使い果たされて少数の診療所が開いているだけと述べ、「ファルージャには一人の外科医もいない。1台ある救急車は米軍に打たれ、医師が負傷した」「13歳の少年が今、私の腕の中で死んだ」と電話で記者に伝えたそうです(アルジャジーラ報道)。
 一つの都市を、建物も人間も丸ごと破壊し尽くすような暴虐が許されるのでしょうか。これはまさに人道に対する罪、戦争犯罪に他なりません。米軍に抗議の声をあげ、今すぐ攻撃を止めさせなければなりません。

自衛隊は直ちに撤退せよ!

 今回の米軍事作戦に対して、小泉首相はあろうことか「成功させないといけない」と支持を表明しました。イラク戦争を一般的に支持するのとはまた話が違います。ファルージャ制圧の軍事作戦を全面的に、声高に支持したのです−−住民を虐殺せよ、抵抗する者は徹底して殺し尽くせ、と。
 イラク全土に非常事態宣言がしかれ、各地で戦闘が頻発する中で、しかも最近相次いで攻撃を受けているのに、サマワは「非戦闘地域」だと強弁(自衛隊が派遣されているから非戦闘地域!?)し、自衛隊派兵の延長を狙っています。米占領軍の一員、住民虐殺の加担者である自衛隊を即刻撤退させることが必要です。戦争大好き首相、住民虐殺の軍事作戦の成功を公言するような首相は断じて許せません。今こそ日本政府、小泉首相に対する抗議の声をあげていこう。

(「組合ニュース2004年11月11日」より)




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