阪南中央病院労働組合の要求/見解/主張


59回目のヒロシマ、ナガサキ、
そして8・15を前にして
再び侵略戦争できる国にしてはならない!
憲法改悪を許すな! 自衛隊の即時撤退の
声を上げ続けよう!

 今年も、59回目の8・6ヒロシマ、8・9ナガサキ、そして8・15敗戦記念日を迎えます。
 朝鮮、中国を始めアジア・太平洋諸国を侵略し、数千万もの民衆を虐殺した軍国主義日本。その悲惨と惨禍の中から生みだされた日本国憲法、戦争放棄と戦力不保持を高らかに謳いあげた憲法が、今公然と踏みにじられ、改悪の流れが作られつつあることに、私たちは大きな危機感を覚えます。今日本は、再び侵略戦争ができる国へと突き進み始めました。そしてこの流れに抵抗したり反対する動きもかき消されるような雰囲気も生まれています。反戦平和の意識を持ち続け、戦争できる国づくりや憲法改悪にキッパリと反対の声をあげていくことがますます大切です。

軍国主義の道を突っ走り始めた小泉政権

 小泉政権は、新しい軍国主義への流れを加速させています。国民的議論も何もないままに、イラクに派兵した自衛隊をそのまま多国籍軍として居座らせました。いくら人道復興支援と叫んでも、始めに日米同盟ありき、米英軍による侵略・占領の一翼を担うものであることは明らかです。政府は、憲法違反の自衛隊に自ら課してきた「専守防衛」という制約をついにかなぐり捨てました。そして今、ブッシュの先制攻撃戦略に追随し、米軍と一緒に「対テロ戦争」や途上国侵略を実際に行う「戦える軍隊」をつくりあげようと手を打ってきているのです。昨年の「武力攻撃事態法」に続く先の国会での有事関連7法の成立強行は、それを可能とする「戦える体制」を作りあげるためのものに他なりません。最近では、米国のミサイル防衛(MD)への本格的な参加、配備に動き始めました。

憲法改悪の地ならしが始まった

 最近、反対運動への弾圧や国民の管理・監視強化など、「ファシズム」を想起させるような動き、「モノ言えぬ国」への動きが強まってきています。
 反戦パレードへの異常な弾圧と参加者の逮捕、自衛隊官舎へビラまきしただけで逮捕、米大使館への抗議行動に対するいやがらせと弾圧、等々反戦平和運動への国家権力による圧力は尋常ではありません。大阪でも主要ターミナルでのビラや署名活動への規制が強化されています。
 さらに教育基本法改悪の動きが急ピッチに進み、東京では「日の丸・君が代」に異を唱えた教職員が大量処分されるなど、教育現場での管理抑圧、教職員の「思想改造」攻撃が強まっています。
 まさに今急速に地ならしが進んでいる憲法改悪は、これらの集大成とも言えるもので、自衛隊を戦える軍隊に、日本を戦争できる国へと変えていこうというものなのです。

反戦平和の意識を持ち続け、高めていこう!

 私たちの病院でも、労働の過密化や労働強化などで、反戦平和について考えたり触れる機会が少なくなってきています。私たちの意識も、どうしても日常の業務に縛り付けられがちになっています。他方で、私たちを取り巻く社会は右へ右へと軸足を移し始め、軍国主義と反動化の空気ががじわじわ支配し始めています。黙って見過ごせば、知らず知らずのうちにとんでもない軍国主義とファシズムの方向に進んでいくことは確実です。一人一人が改憲と軍国主義に反対し続け、その輪を広げていくことが、危険な流れを変えていく唯一の道です。自衛隊の即時撤退、戦争できる国づくりに反対する声をあげていこう。8・6、8・9、そして8・15を、私たちの反戦平和の意識を確認し、高め合う機会にしていこう。

(「組合ニュース2004年8月5日」より)




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