阪南中央病院労働組合の要求/見解/主張




組合創立30周年記念レセプション
ご あ い さ つ
執行委員長 玉木 佐江美

 本日は、私たち阪南中央病院労働組合の創立30周年記念レセプションにおいでいただき、まことにありがとうございます。
 阪南中央病院は1973年、部落解放同盟を中心とする部落解放運動、医療の変革を求める民主的医療運動、そして地域住民の闘いが結びつき、その成果として「住民本位の医療」「非営利主義」を掲げた公的病院として設立されました。病院創設と時を同じくして、労働組合は労働者の生活と権利を守るため、さらに民主的医療運動の前進のために独自に組織され、今日まで活動してきました。
 30年たった今年、病院の基盤そのものが大きく変わり、大阪府の公的補助は打ち切られ、自立民営化の道を歩み出すことになりました。30年という月日の流れが、私たちを取り巻く状況を大きく変化させました。阪南中央病院は来年4月から医療法人財団に移行します。阪南中央病院労働組合も民間病院の労働組合として、その存在意義が問われてくることになります。
 政府・厚生労働省の医療政策は、患者や医療機関、そしてそこで働く医療労働者をますます厳しい状況に追い込んでいます。そのような中で、阪南中央病院の自立民営化は予想を超えた厳しい事態に直面しています。つい先日、職員に対してさらなる賃金・一時金カットの提案が病院から出されました。患者中心のあたり前の医療を続けるには、そこで働く医療労働者の犠牲がなければできないという状況、政府の医療政策と大阪府の対応に強い憤りを感じています。
 私たち労働組合は、阪南中央病院が貫こうとしてきた差別のない患者中心の医療、手厚くやさしい医療を誇りとしています。今、新たに生まれ変わる時にあたって、病院創立の原点に何度も何度も立ち返り、患者の立場で、そして労働者の立場で、患者・地域住民、地域医療機関から信頼される新しい病院づくりに全力で取り組む決意です。病院職員が一丸となって、知恵を出し合い意見を闘わせながら困難な状況を切り開いてゆきたいと考えています。
 日頃から阪南中央病院と私たち労働組合の活動を温かく見守り、支援いただいた皆さんに心からお礼申し上げます。今後とも忌憚のないご意見、ご要望を寄せていただき、変わりのないご支援、ご協力をいただくようお願いいたします。    (2003年11月28日)




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