阪南中央病院労働組合の要求/見解/主張




組合ニュースbS942(2003.6.26)より
イラク民衆に銃を向ける
自衛隊派兵にNO!の意思表示を!
「イラク復興特措法」廃案の緊急署名にご協力ください

 何が何でも自衛隊をイラクに派兵したい、一刻も早く米占領軍と一緒に軍事活動したい----こんな危険極まりない政府・与党の動きを許してはなりません。今国会中に何としても成立させようという「イラク復興特措法」、政府は来週中の衆院通過をもくろんでいます。もう無茶苦茶です。今こそ、自衛隊派兵にNO!、「イラク特措法」廃案の声を政府・与党に集中することが大切です。私たち組合も、廃案を求める緊急署名に全力で取り組みます。皆さんのご協力をお願いします。

「人道復興支援」は大ウソ!ねらいは米占領軍への全面支援

 政府が言う「人道復興支援」など真っ赤なウソです。「イラク特措法」のねらいは、イラクを侵略し、軍事占領を続けている米英軍を支援すること、そのために自衛隊を派兵することです。だいたい、国際法を無視して侵略し、何千何万のイラク人を殺りくし、国土を破壊し、自ら「人道的危機」を作りだしておいて「人道支援」「復興支援」などふざけた話です。戦争の根拠とされた「大量破壊兵器保有」がでっち上げだったという重大疑惑も浮上してきています。政府のでたらめな言い分にだまされてはいけません。

イラクで銃撃戦をやるつもり?イラク民衆を弾圧する自衛隊派兵

 いまイラクでは、米軍占領に対する民衆の大衆的闘争、武器を持った抵抗が急速に拡大しています。米英軍はこれに対して血の弾圧を行い、市民への殺りくを繰り返しています。自衛隊はまさにこの米英軍を支援するために派兵されるのです。政府は25日の国会答弁で、「危険な地域でも行く」とあけすけに語り、自衛隊が攻撃されること、つまり武力行使も想定していることを認めました。実際政府・防衛庁は、銃はもちろんのこと、対戦車砲などの重火器や装甲車までも動員するとしています。イラク民衆と銃撃戦、砲撃戦をやるというのでしょうか。私たちは、イラク民衆を殺す側、加害者の側に立つようなことがあっては絶対になりません。

「交戦権否定」を投げ捨てる違憲行為

 自衛隊のイラク派兵、米占領軍への参加それ自体が、憲法9条で明確に禁じている「交戦権」行使であり、憲法違反そのものです。有事法制強行に続く、今回のイラク派兵法。軍国主義への暴走にストップをかけなければ、次は朝鮮半島での戦争、とエスカレートしていくことは確実です。「イラク特措法」を廃案に追い込み、戦争への道を断ち切りましょう。

「大量破壊兵器保有」はでっち上げ
ウソの戦争を支援する「イラク特措法」

 いま、米英両国では、イラクの「大量破壊兵器保有」がでっち上げだったたいう重大疑惑で大騒ぎになっています。いまだに「大量破壊兵器」が見つからないばかりか、情報操作によるねつ造の証拠も出されるなど、ブッシュ政権とブレア政権は窮地に立っています。米国防副長官自身が「口実だった」と認めています。イラク戦争そのものが、でっち上げによる戦争、ウソの戦争だったというのです。
 この「大量破壊兵器保有」が根拠となった戦争を前提にしているのが今回の「イラク特措法」。前提が崩れるような法案など撤回すべきです。そして「大量破壊兵器保有」と「イラクの脅威」を理由に米英のイラク戦争を支持した小泉首相は、その根拠を明確に示し、ウソの戦争を支持した誤りを認めるべきです。

(2003年6月26日)




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