阪南中央病院労働組合の要求/見解/主張




組合ニュースbS940(2003.6.10)より
アメリカの先制攻撃戦争に加担・協力する戦争法=
有事3法案の可決・成立糾弾!
自衛隊派兵ねらう「イラク復興法案」を許すな!

 アメリカの侵略戦争に日本全体を動員する戦争法=有事三法案は、六月六日、参院本会議で可決、成立しました。自民、公明、保守の与党3党に加え、民主党、自由党が賛成しました。自民党と野党第一党の民主党が談合し、手を組んで憲法違反の有事法制を決めてしまう、しかも国会議員の九割が賛成(国民世論とはかけ離れている!)、こんなことは前代未聞、戦争翼賛体制とも言える国会の異常事態です。
 私たちは昨年と今年、有事法制に反対する署名活動を行い、集会・デモにも参加し、また幾度か国会にも行って議員要請活動も行ってきました。多くの国民が反対しているにもかかわらず、政府と国会はそれを踏みにじり、有事法制を成立させました。政府・与党、そしてそれに同調した民主党、自由党の暴挙を断固として糾弾します。

医療労働者は戦争協力を拒否する!

 何度も繰り返し強調してきましたが、有事法制は「戦争動員法」です。つまり、アメリカがイラクに対して行ったのと同じような先制攻撃戦争を北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に仕掛けたときに日本が参戦し、出撃基地となり、国民を総動員するための法律なのです。その中には病院と医療従事者の戦争協力も含まれます。病院が軍の管理下におかれたり、医師、看護師が米軍や自衛隊のために働くことを命じられる、ということも想定されています。今後、有事法制を具体化するために様々な協力体制づくりが始まるでしょう。私たち医療労働者は戦争協力をキッパリと拒否することが求められてきます。

「イラク復興法案」=自衛隊の米占領軍への参加・協力に反対しよう

 小泉内閣は調子に乗って、戦争と軍国主義の道を暴走し始めています。今度は「イラク復興支援法」を、国会を延長させて成立させようと動き始めました。そのねらいは、自衛隊をイラクに派兵し、米占領軍に直接参加、加担させることにあります。「復興支援」「人道支援」というのは全くのごまかしです。今イラクは、米軍占領に対する反発が強まり、米軍への襲撃が日常化し反米行動が拡大する、いわば「戦争状態」が続いています。このようなイラクへの自衛隊派兵は、れっきとした侵略戦争への加担であり、「交戦権」を否定し「集団的自衛権」を禁じている憲法に真っ向から敵対するものです。イラクへの自衛隊派兵反対の声を上げ、「イラク復興支援法」を葬り去らなければなりません。
(2003年6月10日)




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