阪南中央病院労働組合の要求/見解/主張




組合ニュースbS939(2003.5.19)より
  
米の対北朝鮮先制攻撃に加担・協力する戦争法=
有事3法案の衆院可決に断固抗議する!
 
戦争加担に反対する多くの力を結集し廃案に追い込もう!
 
戦争国家体制づくりに転じた民主党の裏切りは許せない!

 5月15日、衆院本会議で有事三法案が可決されました。 野党第一党の民主党が賛成し、圧倒的多数で可決といったひどいことになりました。憲法の平和主義、国民主権、基本的人権の尊重と真っ向から敵対する戦争法が、民主党と戦争好き小泉・自民党との談合によって強行可決されたことは断じて許せません。日本が平和主義を貫くのか、戦争への道を進むのかという国民一人一人にとってきわめて重大な法案が、しかるべき議論もなされず、一部政党幹部のボス交渉で、翼賛的に衆院通過されたことに強い憤りを感じます。

隠されている有事法の本質--ブッシュの先制攻撃への協力体制づくり

 政府与党も民主党も、有事法制の本質、その本当の危険性については語らず、でたらめを言っています。有事法制が「日本が攻められた時」の「日本防衛」のためのものだというのは、全くのウソです。それは、アメリカがイラクに対して行ったのと同じような先制攻撃を、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に仕掛けるとき、その戦争に日本が参戦し、出撃基地となるための法律なのです。そして自衛隊の外国での直接的な武力行使を可能にし、国民には侵略戦争への協力を義務化し、協力を拒否すれば「罰則」が課せられ弾圧されるという、まさに戦争法です。日本が再び侵略戦争へ進む道を開く法案です。

本当の脅威は、「北朝鮮」ではなくアメリカ

アメリカがイラク対して行ったのは、先制攻撃による侵略戦争そのものです。「イラク国民の解放」などうそっぱち、「大量破壊兵器」は見つかってもいません。多くの国々の反対を押し入り、国連さえ無視して、圧倒的な軍事力で多くの大量破壊兵器を使ってイラクの市民、子ども達を殺りくし、イラクを破壊し尽くしたのは他ならぬアメリカです。すでに米軍は北朝鮮の核施設や平壌を大規模攻撃する計画(5027攻撃計画)を作り上げています。アメリカが気に入らないと判断すれば、勝手に理由をでっち上げて先制攻撃し侵略する−−アジアと世界の平和にとって最大の脅威は、このようなアメリカ自身に他なりません。このアメリカの戦争に参戦する有事法案を私たちはこのまま通すわけには行きません。

反戦・平和を求める労働者・市民が行動しよう!

 衆議院議員の9割が賛成しましたが、大多数の国民は法案を支持しているわけではありません。反戦平和と護憲の世論を簡単に崩すことはできません。5月17日には、大阪平和人権センターなどの主催で有事法制の廃案を求める大阪集会が行われ、民主党系労組も含め、労働者・市民3500人が集まりました。闘いはまだこれからです。6月18日の国会閉会まで廃案を目指して全力で取り組みましょう。
(2003年5月19日)




組合の要求/見解/主張 トップページ 阪南中央病院労働組合 HOME