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私たちの訴えと取組み

[速報]6/10「脳死」臓器移植問題を考える集会
40名が参加し、法改悪に強い懸念。
「脳死」を人の死にしてはいけない。
  

  6月10日、国会情勢が緊迫する中、「脳死」は人の死ではない。臓器移植法の改悪に反対!「脳死」臓器移植問題を考える集会」を組合主催で行った。看護師、医師、事務職員らが次々と会場に集まり、参加者は40名になった。集会は「脳死」になった後も生き続けている子どもを取材したビデオ上映、組合委員長から国会情勢の報告、有馬利治医師(内科)の講演と質疑応答。集会では、「脳死」を人の死とすることの危険性や、脳死判定後医療行為が打ち切られる懸念、移植ではない最新医療などの質問、発言があった。最後に、参加者がそれぞれの思いを紙に書き、議員宛にFAXした。(以下に掲載)


○脳死を人の死と認めないで下さい。
臓器移植を推進するために脳死を死と認める法律です。そうすると脳不全患者への治療を尽くすことが徹底されないのです。
それが促進されることになるから反対です。私は脳の治療の方に専念して欲しいのです。

○臓器移植一般に反対するものではありません。骨髄移植、皮膚移植などは当然必要な医療と考えています。しかし心臓移植など、他者の「死」を前提に行われる医療は行うべきではありません。「脳死判定」は未だ確立されたものではなく、従来の「三死兆候」による「死」判定で、現行どおり判定すべきです。あくまで現行移植法の改悪に反対します。(内科医)

○脳死と診断されたにも拘わらず、長期生存したり、生還したりする例があることを考えると、まず、治療を第一に考えるべきだと思います。ドナーになることを前提にしては、助かる命も失われる可能性があります。臓器提供を待っている方々もいると思いますが、まず救命が大事です。人の臓器を使わない治療法が開発されることを願います。

○まだまだ脳死については分からない点も多く、一律に脳死を人の死と認めることなど、絶対反対です。科学の進歩に先んじて脳死から移植への道を急ぐのは、人権蹂躙、許されないことです。

○医学技術が進歩するのはいいことのように見えます。が、経済格差が医療の格差に反映していくように思います。脳死を本当に判定できるかどうか疑問が残っている中で脳死と決めてしまうのは非常に危険であると思います。

○“「脳死」臓器移植しかない”の言葉に疑問があります。その後の医療の進歩などで他の治療法も考えられると思います。特にこどもに拡大するのは反対です。

○一般の人に広く認知されないまま、法改正や決定事項のみが先行することに疑問を感じる。

○脳死は人の死ではないと今でも思っているし、これからもそう思う。

○臓器移植のことばかり考えず、もっと別な方法を研究すべきだと思う。

○自分の家族が脳死といわれてもはたしてそう受け取れるのか疑問です。現在の脳死判定、医療現場等考えても、脳死=人の死ということは認めることはできないです。

○私も子をもつ母です。脳死判定基準を満たしたがくつがえした実話を聞くと反対します。たくさんの実例があります。もう一度考えて欲しいです。

○09年6月2日に放送されたスーパーニュースアンカーのビデオを見ました。脳死判定の基準を満たすみずほ君とても生きていると思いました。
子どもに、親も医師も選ぶことはできません。
議員さん、どうか、子どもを生かせて下さい。
お願いします。

○「脳死」判定され、長期間生きている人がいる事実はとても大きいと思います。
「脳死」を人の死としてしまうと脳死後は医療がなされなくなってしまうのが(保険もなくなるわけでしょうし)、とても恐ろしいです。

○延髄や下垂体ホルモン系のテストが脳死判定基準に入っていない。脳死と判定された患者が回復している例が報道されている。脳死=全脳死は判定できない。
脳死を人の死とする法律ができれば、家族の感情を無視することになり、医療現場で混乱が起きます。私は臓器移植法の改悪に反対します。(内科医)

(2009年6月12日)

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