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「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳 別れの手紙」 
 〜09年新春、チェ・ゲバラの一生を描いた2部作連続公開!に先立ち、試写会の感想〜

 
来年はキューバ革命50周年。20世紀最大のカリスマ、革命に命をかけたゲバラの熱き生と死が描かれた、超大作が来年1月に公開されます。総上映時間は4時間30分でPARTT「チェ・28歳の革命」とPARTU「チェ・39歳の別れの手紙」の2部作になっています。今回わたくし、PARTTの試写会に行きました。映画評論家(自称)としての感想を3点程お伝えします。
 まるで、作られたエピソードやストーリが盛り込まれているかの様な物語が次々と展開し、「なかなか面白く出来てるやんか〜」と言う単純な感想であった。・・・が
全てのシーンは膨大なリサーチやインタビューを集め、全て事実に基づいて作った、との監督のスチーヴン・ソダーバークの弁を鑑賞後に知り、もう一度見直さないと済まなくなってしまった。
 私の中では、ノンフィクションものは映画の醍醐味に欠け、物足りなさを感じることがしばしばであったので、この作品のまずは1つ目の驚きである。
 2つ目に驚いたのは、ゲバラ役のベニチオ・デル・トロである。2000年の「トラフィック」でアクの強い俳優とだけインプットしていただけに、今回の作品では、まさしくデル・トロ・ゲバラである。まるでゲバラが乗り移っているかの様な風格と威厳を兼ね備えたデル・トロであった。
 3つ目の驚きは、4歳頃から喘息に悩まされ、ゲリラ戦の最中も喘息発作に苦しみながらも葉巻を離さない姿に、私は理解に苦しんだ。(戦場での虫除けだそうだが、やはり禁煙はしてくださいネ!ゲバラさま〜)
 マルクス主義者である彼は、戦場でも本を手放さない勉強家。農民たちには礼を尽くし、負傷兵には敵味方の区別無く医師としての使命を果たす姿に、胸キュン♪
 ニューヨークでの国連演説のド迫力。
 ゲリラ戦士であり医者であり革命家のゲバラという人物に始めて触れることが出来、スクリーンの中でしばし酔いしれ、ボ〜然状態。 
 何故!今「ゲバラ」なのか?・・・彼のような革命家、そして21世紀のカリスマを現代社会が求めているのでしょうか。映画は時代を先取りすると言います・・・(沼)

(2008年12月5日)

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