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阪南中央病院労働組合の要求/見解/主張



水俣病問題の幕引きを許さない
水俣病認定義務づけ訴訟(Fさん訴訟)
控訴審判決前夜集会
4月11日(水)17:50-19:30
 2010年7月に大阪地裁で勝訴しましたが被告(熊本県)が控訴していた、水俣病認定義務付け訴訟(Fさん訴訟)の控訴審の判決が4月12日(木)に出されます。先月27日には、同じく水俣病認定義務付け訴訟「水俣病溝口訴訟」の控訴審判決(福岡高裁)で、国の水俣病認定基準(いわゆる「77年認定基準」)による認定行政の誤りが厳しく批判され、被告・熊本県に故溝口チエさんの水俣病認定申請の棄却処分の取り消しと水俣病認定義務付けを命じる判決が出されました。しかし、熊本県(背後に国・環境省)はまたも判決を受け入れずに上告しています。何度も司法から誤りを判断された認定基準に固執し続け、裁判を長引かせて高齢の患者を認定から排除し続ける姿勢に怒りがこみ上げてきます。
 Fさん裁判の判決は、溝口訴訟に続く高裁レベルでの判決であり、なんとしても勝訴を勝ち取り、Fさんを水俣病と認定させるとともに、今度こそ「77年認定基準」による患者切り捨ての認定行政の抜本的な見直しを行わせなければなりません。また国・環境省は「水俣病特措法」によって、あくまで認定基準を見直さず、患者認定しないまま一時金(210万円)で決着を図る「救済策」さえも、今年7月末で申請を打ち切ってしまおうとしています。勝訴によって、国の水俣病問題の幕引きの動きに対して見直しを迫っていかなければなりません。
 Fさん訴訟には、阪南中央病院も大きく関わっており、控訴審では三浦洋医師が裁判所に意見書を提出しました。また組合からは傍聴支援を行ってきました。判決前夜に今集会を開催して、Fさん訴訟の意義について確認し、翌日の判決に臨みたいと考えます。みなさん、ぜひご参加ください。

日時;4月11日(水)17:50-19:30
場所;阪南中央病院2F講義室
内容;基調講演  「Fさん訴訟」控訴審での論争点
三浦 洋医師(チッソ水俣病関西訴訟医師団、(医)阪南医療福祉センター理事長)
発言;田中泰雄弁護士(原告弁護団)、水俣から「溝口訴訟」支援の方々、 等を予定

2012年4月2日 阪南中央病院労働組合 

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