支援する会会報<第7号> 2001年1月 22日 |
------------------------------------------------------------------------------------ 被曝健康実態調査もいよいよ大詰め!昨年7月からはじめた被曝健康調査・医療相談に、のべ51名の皆さんが調査・相談員として参加し、150名もの被害者の方々が私たちの調査に応じてくださいました。これまでの調査で、政府・科学技術庁の被害評価を根底から覆す事実が次々と明らかになっています。調査対象となった人で実に半数以上の人が、事故後の倦怠感やのどの痛み、頭痛、風邪をひきやすい、発疹、不眠、うつ、めまい、下痢、爪の変形、耳鳴り等々想像以上の様々な自覚症状を訴えておられます。また高線量被曝の人ほど多くの症状を訴え、被曝と健康被害の相関も傾向として明らかになっています。 私たちは、この調査を年度内は継続し、最終結果をまとめ上げることに当面の目標を置きます。そしてその結果を、国の「50ミリシーベルト以下の被曝であれば健康被害は出ない」という主張のデタラメさを暴き、被害者への補償実現に役立てたいと考えています。皆さん是非、被曝健康実態調査に参加し、国とJCOに対して被害の具体的事実を突きつけ、臨界事故の責任をとらせましょう! ------------------------------------------------------------------------------------ 「被害者の会」のカンパの呼びかけに応えよう!会が発足してまもなく1年を 迎えようとしています。この間JCOや国、県との 交渉や「支援する会」の調査への協力などの活動を行って来られました。「日本の原 子力開発史上最悪の事故の風化をさせないために、そして被曝をしながら被曝者とし て認定されず心身の苦痛が今もって癒えないばかりか、将来的な発病の不安がますま す募っている」と訴える「被害者の会」の活動へのカンパの協力をよろしくお願いし ます。カンパは「支援する会」を通じてでも、直接下記口座へ振り込んで下さっても 結構です。 常陽銀行東海支店 普通 口座番号1395936 名義 臨界事故被害者の会 会計 相沢清子 ------------------------------------------------------------------------------------ 12/18科技庁交渉 次々と明らかになる科技庁のウソ!12月18日、「美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会」が申し入れていた「JCO臨界事故の被曝評価等に関する科技庁交渉」が行われ、それに同行する機会を得た。これまでも科技庁が、高い放射線の実測値を隠してきたことが暴露されているが(会報第6号参照)、今回は決定的な動かぬ証拠を科技庁の役人に突きつけると聞き、内心わくわくしていた。それは、地元小学校PTAから寄せられた資料によって判明した30日午後4時半頃のピークについて、科技庁のこれまでの「午後4時3分から4時55分まで本米崎小学校では測定していない」との説明が真っ赤なウソであることが暴露されたのだ。その決定的証拠とは、この写真。時刻は4時10分、場所は本米崎小学校とはっきり明記されている! ↓ これに対して科技庁の役人は、「共同通信のタイムスケジュールで動いているわけではない」と、さもこの写真を私たち或いは共同通信がねつ造したかのような破廉恥極まりない発言を行ったのだ。しかしねつ造やデータ隠しは、そもそも彼らの専売特許であることは多くの市民が知っていることだ。苦しまぎれの言い逃れにすぎない。 交渉に参加していた「被害者の会」は、市民からの質問に対して何一つまともに答えようとしない科技庁の対応に「本当に腹が立ちます」「現に被害が出ているのに、この方たちにどう説明するつもりなのか?」と怒りを露わにした。 政府・科技庁がJCO事故から3ヶ月足らずの猛スピードで仕上げた「事故調査最終報告書」の被曝線量評価が、高い実測値を隠した上で行われたものであることは明らかである。彼らは、一般住民を中性子線にさらすという前代未聞の事故を何が何でも小さく見せ、住民の被曝を切り捨てようと躍起になっているのだ。決して許すことは出来ない。 ------------------------------------------------------------------------------------ |
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