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私たちの訴えと取組み

映画「チェ・ゲバラ」の2部作を見よう!
チェの革命家としての精神と行動に感動!!
 今、全国上映されている「チェ・28歳の革命」を、「キューバを知る会」では、キューバ革命の指導者の一人であるチェ・ゲバラの映画を見逃してはいけない、是非、見よう!ということでメンバー2人が早速見に行ったので紹介します。
 映画の前に、チェ・ゲバラの紹介がありました。チェは、1928年アルゼンチンの裕福な家庭に生まれた医師で、若いときに中南米をバイクで旅し、米国とその時の政府に抑圧されている人民の生活を目の当たりにし、その後、革命闘争に一生涯をかけた人です。
 映画は、1964年、チェがニューヨークで開催された国連総会にキューバ代表として参加したときのシーンから始まります。1955年7月メキシコでチェがキューバ革命の指導者カストロと出会うシーン、1956年~1959年1月1日の革命までのゲリラ戦のシーンと時代が行ったり来たりし、ドキュメンタリー風に描かれていますので、前知識がなければわかりにくいように思いました。是非、映画を見に行く前にキューバ革命、チェ・ゲバラ伝等の知識を少し得て行くことをお勧めします。そして、映画で一貫して流れている、チェの革命に対する誠実な揺るぎない姿勢と人柄を是非見て欲しいと思いました。
 1956年12月2日、グランマ号でカストロとチェら82名の兵士がキューバ南東のコロダラス湾に到着、ゲリラ戦でハバナをめざし北上、政府軍との戦いで多くの同志を失います。苦しい戦いを強いられますが、トルストイの「いずれの戦争も、有能な指揮官やりっぱな武器ではなく、何のために闘うのか、目的を明確に持った無名の兵士の士気が勝利を導くものだ。」との言葉どおり、革命軍は少ない兵士と武器で勝ち進み、「祖国か死か」との揺るぎない革命闘争は勝利するのです。
 
 
真の革命家は…
 偉大なる愛によって導かれる
 人間への愛 正義への愛 真実への愛
 愛のない真の革命家を想像することは不可能だ


ゲリラ戦の中では、チェの革命家としての誠実さが良く現されています。チェは指揮官として兵士にさとします。「我々は農民を尊敬しなければならない。農民から作物を奪ってはならない。真の革命家は偉大なる愛によって導かれる。人間への愛。正義への愛。真実への愛。」だと。実際、農民から物をだまし取り、農民の娘を強姦した脱走兵には銃殺の処罰を下しています。

チェの革命に対する誠実な姿勢が、キューバ人民に支持され勝利に導いたのだと思いました。また、教養を重んじ、ゲリラ戦の合間にも兵士に読み書きを勉強させ、チェ自身も喘息でしんどい戦いをしながらも、時間があれば本を開いています。

最期のシーンは、チェの革命家としての姿勢がとても表れています。サンタ・クララでの勝利後ハバナに向かう道路で、支配層から奪ったアメ車にのった人民兵士達に出会うと、車をすぐ止めさせ、「今すぐ引き返して車を持ち主に返し、自分達はバスかジープか歩いてハバナに入れ。」と指示します。最後のチェの「信じられない!」との一言はとても印象的でした。

その後のキューバの革命事業がアメリカの経済封鎖を受けながらも維持でき、ソ連崩壊後も苦しい中社会主義キューバとして生き残れているのも、この精神が影響しているのではと思いました。感動の映画でした。

1月31日から上映される「チェ・39歳別れの手紙」も絶対見ようと思っています。


Q.ゲバラがもじゃもじゃひげを生やし、葉巻をくわえているのは?
A.密林でのゲリラ戦では、蚊やあぶが大敵です。今では蚊取り線香を腰にぶら下げますが、それもありませんので、ひげで顔を覆い、葉巻の煙で虫を追い払うのです。それが、習慣となってしまいました。


【一緒に行ったメンバーの映画の感想】


チェ達は、もともと少数のゲリラ部隊だったのが、人民・農民に支持され段々兵士が増えてきたことが勝利につながったと思います。今のように携帯電話もインターネットもないのに、人民が革命闘争に加わるため集まってくるのが不思議でした。

また、チェは革命闘争に参加したいと集まってきた人には、誠実に対応し、銃を持っていない人、年齢が14~16歳と若い人には帰るように指示しています。それに、兵士には勉強をするように言っています。チェのすごいところだと感じました。

それにしても、チェは喘息なのにタバコ吸いすぎ!です。

この映画を見る前に、時代が行ったり来たりすることは聞いていたし、また、チェ・ゲバラ伝の本を少し読んでいったのでとてもおもしろかったです。それに、チェ・ゲバラは格好良かった!


(キューバを知る会通信第3号  2009.1.30.より)

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