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私たちの訴えと取組み

キューバを知る会通信第三号より

 「キューバを知る会」は、今とても注目されているキューバを知りたい!資本主義的大量消費でない「持続可能な社会」に挑戦し、医療福祉教育が手厚い社会主義国キューバの本当の姿を知り、みんなに伝えたいという人たちが呼びかけてできた会です。

第3回「キューバを知るつどい」を開催(12/10)

DVD鑑賞会 
「炎の記憶」
「AIのつながり紀行」

 12月10日第3回「キューバを知るつどい」には、年末で忘年会等も重なり忙しい中で18名の方が参加してくれました。今回は、キューバをもっと知ろうと考え、一つは、原爆の平和の火をキューバにつなぐ活動の紹介番組で、チェ・ゲバラが1959年に広島を訪れた時の珍しい映像も含まれていたDVD(約30分)上映と、めざましスペシャルで放映された歌手のAIのキューバ紀行のDVD(約30分)上映を行いました。上映後、参加した方にそれぞれ感想を言って頂く気軽なつどいで、とても楽しいものでした。

DVD上映会報告
「炎の記憶~原爆の残り火をキューバに~」


 これは吉田沙由里さん(NPO法人アテナ・ジャパン代表)が、広島の原爆投下時の残り火である平和の火を、キューバに運び、永遠に保存しようとする活動の紹介の番組です。 

 キューバの子どもたちに、「原爆」のことを尋ねると「8月6日広島、8月9日長崎にアメリカが投下した」と、どの子も答えることが出来るのに驚きました。キューバでの8月6日と9日は平和記念日になっているそうです。キューバの学校の教科書には3頁にもわたって「1945年アメリカが日本の広島、長崎に落とした原子力爆弾について」記載され、全てのキューバの子供はこれを勉強しているそうです。

 1959年、カストロと並ぶキューバ革命の指導者であるチェ・ゲバラが、日本訪問時、日本政府が許可しなかった広島行きを、訪問団から離れてこっそり行っていたのです。その写真が数枚残されていました。その時同行した指導者の一人が今も生きておられ、当時の様子を紹介されていました。

 ゲバラは、原爆資料館も訪れていました。キューバへ帰国後、アメリカの広島・長崎への原爆投下についてキューバの人々に伝え、教育の中にも取り入れ、カストロには広島行きを熱心に進めたそうです。2003年、カストロも広島を訪れています。

 アメリカが日本に落とした原爆は、一瞬のうちに数万の命を奪い、町を破壊し尽くし、その後も原爆症で人々の命を脅かすもので、使ってはいけない殺戮破壊爆弾を使用したアメリカの犯罪は許すことは出来ない事実として、ゲバラがキューバの人々に伝え、平和の礎としてキューバで語り継がれていることに感動しました。
















「AIの“つながり紀行”~憧れのキューバ~」

 ロサンゼルス生まれの歌手AIは、カリブ海に浮かぶ島国キューバの音楽に惹かれキューバを訪れます。キューバのハバナでは、いつもどこでも音楽が流れ、誰もがダンスを踊り、いたるところでカーニバルが催されている、本当に陽気な人々が暮らす明るい町なのが伝わってきます。

 AIも明るく人なつっこい性格ですが、キューバの人々もそれに劣らず明るく人なつっこい性格で、AIが「オラ!(こんにちは)」と気軽に声をかけるとすぐにとけ込んで一緒にダンスをし歌を歌う、見ているみんなもつい笑いが漏れ、楽しくなってきます。

 AIは、憧れのサルサのダンス教室も訪れ、17~18歳の、ダンサーをめざす若者と一緒にダンス。さすがAIちゃんサルサもうまい!AIが訪問した老人クラブでも80歳、90歳代の老人もダンスを踊って、歌を歌ってみんな元気で陽気です。子どもたちのダンスグループもあり、子供からお年寄りまで、みんな歌って踊って明るく楽しいキューバが伝わりました。

 キューバはモノが少ないので、消費するのでなく修理する文化です。車も住宅も古いモノを修理して使います。AIちゃんもキューバでみんなが利用しているヒッチハイクで、測車が付いた二輪車に乗せてもらったり、ココタクシーを利用したり、あちこちで行われているカーニバルに挑戦しました!楽しそう!

 2人の子供と母親と祖父と4人暮らしの家に招かれ、キューバの家庭料理も紹介。米と豆を炊いた主食、揚げバナナもおいしそう!1ヶ月100円で、配給所に行くと基本的な生活物資が配給されます。野菜やお魚、肉といった生鮮食品は、国営市場で新鮮なモノが買えます。キューバの平均月給は2千円位。

 キューバは教育も医療も無料で、将来に不安が無いので、モノが不足していても、みんな陽気で明るく生きることが出来るのだとつくづく感じました。

 AIちゃんはキューバに来て、キューバの国と人々をとても気にいり「大好き!グラシアス(ありがとう)!」と叫んでいたのには、「キューバを知る会」のメンバーもうれしい思いでいっぱいになりました。

 
【つどいに参加して・・・DVDの感想を紹介】


・ キューバの老人クラブでみんなダンスをしたり歌ったり楽しそう。日本の老人ホームでも、キューバを見習って楽しくすると良いのにと思った。
・ 原爆に関心があり資料館に行ったことがあるが、恐ろしかった。キューバに原爆の残り火を運んで永久保存しようとしている試みはすごいと思った。
・ とても楽しそう!教育と医療が無料であることで、みんな安心出来ると思う。
・ 広島に行ったことがない。戦争には関心があり沖縄には行ったことがある。広島にもキューバにも行ってみたいと思った。
・ 南国でもともと明るい国、みんな楽しそう!キューバは教育がしっかりしているから子どもたちもしっかりしている。将来の不安が無いから、より明るいのかな。自分の子どもを広島に是非連れて行きたいと思った。
・ 給料は安い。配給もあり、医療・教育が無料で充実している。キューバの子どもたちが広島のことを知っていてびっくりした。日本は知らない子が多いと思う。教育が大切だと思う。
・ キューバは名前しか知らなかったが、楽しそうだったので行ってみたいと思った。
・ ゲバラは何でこのように長い間英雄なのかと疑問に思っていたが、キューバの医療・教育を勝ちとってくれた人だからだとわかった。
・ 私は、小学校の教師をしていますが、最近、読んだ「世界がキューバの高学力を手本にするわけ」という本に、毎日子どもたちが「チェ・ゲバラのようになろう!」と言い、国歌を歌っている。とあった。

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・ AIの力がすごいなあ!即興でダンスや歌をプロと一緒に出来るのがすごい!
・ 音楽が街中にあふれていてすごい!日本に来たキューバ人は「日本には二度と来たくない。みんなよそよそしい。」キューバでは見知らぬ人にも気軽に声をかける習慣あるが、日本で地下鉄に乗ってもみんな素知らぬふりであることが、キューバ人にとっては耐えられないことのようだ。
・ キューバはスリムな人が多い。みんなダンスをしているから?
・ 来年キューバ革命50周年、映画「チェ・28歳の革命」「チェ・39歳 別れの手紙」。チェ・ゲバラの一生を描いた映画の試写会があり、パート1を見た。(組合ニュースの第5097号にも感想が掲載されている。)ゲバラを演じている俳優のデル・トロが、まるでゲバラのようで魅力的である。来年1月公開される。それがとても楽しみ!
・ キューバは明るく、人と人とのつながりがあり、コミュニケーションが充実していてみんな楽しそう!
・ キューバのカーニバルは、日本の盆踊りとは、また違って楽しそう!今後もキューバの文化、音楽をもっと紹介したい。キューバは野球も盛んである。キューバの有機農業にも学びたい。

(キューバを知る会通信第3号  2009.1.30.より)

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