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阪南中央病院労働組合の要求/見解/主張


年金から保険料天引き開始で、怒り頂点に!
「はよ死ね保険」=「後期高齢者医療制度」はやっぱり中止・廃止しかない!
 4月15日から、「後期高齢者医療」の保険料が年金から天引きが始まりました。全国で約800万人の方が対象です。約100万人は、年金が年18万未満で天引き対象でなく、自分で保険料を納めに行くことに。健康保険の被扶養者だった約200万人は、10月から天引き開始予定となっています。
 15日には、各自治体には苦情や問い合わせの電話が殺到し、窓口には不安を訴える高齢者が多数訪れるなど混乱。4月に入ってから、保険料計算ミスによる誤徴収や、保険証が届かない、制度の説明も不十分、保険料額は天引き直前。次々とデタラメぶりが発覚し、保険料の天引き開始でさらに怒りが広がっています。
 組合では、緊急行動で「厚生労働省へ怒りのFAXを!」行動を開始。早速、怒りと不安の声が寄せられています。
 「後期高齢者医療制度」の問題は、保険料負担増に止まりません。診療報酬では、高齢者の医療を制限する内容が盛り込まれており、また健康診査(健診)も自治体の補助が打ち切られ、内容も制限されます。保険料はきっちり取られるが、医療も健診も制限されるという、許しがたいお年寄り切り捨て制度、「長寿医療」どころか、長寿させない「はよ死ね保険」です。
  組合ニュース第5075号(2008年4月17日発行)より
 
   4月22日 緊急院内集会報告
 4月22日、労働組合主催で「今こそ『後期高齢者医療制度』の中止・廃止を!阪南中央病院緊急院内集会」を講義室で行いました。集会で改めて明らかになったことは、新制度が所得の少ない高齢者から保険料をむしり取り病院と医療から閉め出すというかつてない悪法であり、すぐに中止し制度そのものを廃止しなければとんでもないことになるということです。 20日には早くも犠牲者がでています。山形市で58歳の男性が認知症の87歳の母親の首を絞め自らも首をつって無理心中をしたのです。男性は「後期高齢者医療制度で保険料が年金から天引きされ生活が苦しい。入院代を払うお金がない」などと近所の人に相談していたと言います。年金天引きが始まってわずか5日後のことです。高齢者とその家族を自殺にまで追いやる新医療制度を絶対許せません。
 集会では、新制度で自治体の補助がなくなったことから保険料負担増がとりわけ低所得者層を直撃していること、健康診査の制限や終末期医療の切り捨て、生活習慣病への治療の制約など、保険料天引きだけでなく別立て診療報酬を含む様々な制度改悪が合わさって、高齢者を排除する仕組みが作られていることが報告されました。延命させたら医療費がもったいないといわんばかりの露骨な政府・厚労省の姿勢に対して批判が集中しました。看護師からは、患者の人権や医療をうける権利はどうなるのかという発言がありました。
 検診センターや医事課の職員らからも、ドックが自己負担になって75歳になったとたんにまともに健診がうけられなくなっている、65歳から74歳までの障害者も無理やり新医療制度に入れさせられ負担が増えている、等々の問題が報告されました。組合の「厚生労働省へ怒りのFAXを」行動には、生活への不安とともに政治家や官僚による税金無駄遣いへの怒りの声が連日寄せられています。
 集会の最後には、福田政権に対する決議を採択しました。院内から、後期高齢者医療制度廃止の声をいっそう強めていきましょう。
 福田政権に、今こそ国民の声を真摯に受け止め「後期高齢者医療制度」の中止・廃止を求める決議

阪南中央病院労働組合 〒580-0023 大阪府松原市南新町3-3-28 TEL/FAX 072-331-1919
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