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阪南中央病院労働組合の要求/見解/主張



2011年 新年のあいさつ
現場の声を大事にして、「一人一人に身近な組合」を実現しよう!
執行委員長 玉木佐江美
 新年明けましておめでとうございます。
 新しい年を迎えて、今年は改めて職場・現場を重視し、より一層組合員一人一人の声を大切にし、みんなが楽しく働きやすい職場、働き続けることが出来る賃金・労働条件の改善を勝ち取っていく、そんな一年にしたいと思いを新たにしています。

一人一人の思いを大切にする活動を
 昨年は、夜勤実態アンケート、夜勤改善プロジェクト委員会、暴力・暴言・ハラスメント調査、非常勤制度改善の取り組みなどを通じて、多くの職員が、夜勤のしんどさや健康の問題、職場の人間関係での悩み、いじめやさまざまなハラスメント、家庭の問題などを抱えていること、その結果病院を辞めていく人も多くいることを改めて知りました。また、組合は十分にこれらの組合員の悩みや訴えにこたえてこれたのか、問い直させられた一年でした。
 今年は、組合大会で掲げた「一人一人に身近な組合」の実現を目指し、みんなが日頃どんな思いで働いているのか、率直な声に耳を傾け、問題だと思っていること、困っていること、こうして欲しい、という現場の思いや意見を重視し、それらを反映できるような活動を進めたいと思います。みなさんも、仕事でしんどいこと、ハラスメントなど、何でも組合に相談してください。解決めざし、いっしょに考えていきましょう。

今年の重点目標
 賃金労働条件の課題は、引き続き一時金をはじめ賃金のアップ、看護師の夜勤改善と人員確保、非常勤制度の改善を軸に取り組みます。昨年から開始している看護師の夜勤改善プロジェクト委員会をより充実させていきます。
 働き続けられる職場づくりという観点から、昨年安全衛生委員会で調査を行った「職場における暴力・暴言・ハラスメント」についても、予防と対策づくりに積極的に関わっていきます。
 また就業規則(まずは非常勤から)や退職金制度の改定の協議も行なっていきますので注目してください。
 2011年の最初の闘いは、まずは春闘です。年度末一時金、ベースアップはじめ昨年から持ち越されている改善要求を勝ち取るために、より一層団結を強めて取り組みましょう。「他が良くないから、非常勤だから、看護師は夜勤が当たり前だから」といった今までの意識や考えにとらわれ、縛られるのでなく、人間としての本来の生活はどうあるべきか、労働者としての権利が守られているのかといった視点に立ち返り、要求を強めていきましょう。

働くものの環境はますます悪化
 さて、私たちもその渦中にある、日本社会の働くものの状況に目を向けてみると、今年も厳しい状況が続いています。若者の就職難、失業率の高止まり、低賃金で不安定な非正規雇用の増加など、雇用の不安定な状況がますます深刻化しています。その一方で、正規雇用者についても、長時間労働、パワハラ、いじめといった過酷な労働環境におかれ、肉体的精神的に疲弊し、過労死・過労自殺が増えています。
 多くの労働者の権利が侵害され、賃金・労働条件が悪化し続けています。格差拡大、貧困化、窮乏化が進んでいます。医療福祉は切り捨てられ、医療福祉が受けられない人々、孤独死、無縁死が社会問題になっています。昨年も13年連続で自殺者が3万人を超えたことは、これらの厳しい状況を反映しています。働くもの、弱い立場のものを守る労働組合運動の意義・役割は高まる一方です。

政府、マスコミにだまされず、真実を
 最近とても危険だと感じていることがあります。政府と官僚・財界は、マスコミを通じて、尖閣諸島問題、延坪島砲撃問題を連日大きく取りあげ、一方的に中国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を悪者にして、異様なまでの反中国、反北朝鮮意識をあおっています。まるで国内の労働者人民の厳しい状況実態に置かれていることを覆い隠すようです。不満や怒りの矛先を政府から他民族や弱いものへそらして、その一方で反中国・反北朝鮮の排外意識の広がりに乗じ、米・韓との軍事演習の強化、在日米軍基地、自衛隊や海上保安庁を増強する、こんなやり方に不安と恐怖を感じているのは私だけでしょうか?
 また、社会保障制度の「改革」についても、消費税を増税するしかないといったキャンペーンがされていますが、果たして本当にそうでしょうか?テレビ、マスコミの表面的な報道だけを信じると、とんでもない方向へ誘導されてしまいます。うのみにせず、だまされず、真実に基づいて物事を判断することが大事だと最近痛感しています。
 私たち労働者と労働組合は、労働者の人権や平和を踏みにじるような危険な動きに黙っていないで、管政権の政策の狙いを知らせ、批判を強めていきましょう。

私たちは、一人ではない。仲間とともに団結してガンバロウ!
 最後に強調したいのは、私たち労働者は一人ではなく、労働組合の仲間がいるということです。他の医療現場でも、看護師の夜勤改善の闘い、非正規雇用労働者の闘いが少しづつ広がっています。私達の職場でのさまざまな問題は、決して私たちの職場だけの問題ではありません。他の組合との交流、連帯をより一層強めて、医療社会保障の改善の要求を、政府に突きつけていきましょう。
 平和で、弱い人に優しく、みんなが生活や医療福祉に困ることがなく安心して生きられる社会にするために、団結してガンバロウ!

(組合ニュース5153号 2011年1月14日発行より)

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