写真は10月の組合大会
トップページへ戻る




阪南中央病院労働組合の要求/見解/主張



−新年のご挨拶−
「医療崩壊」、雇用危機を、労働者の団結で跳ね返そう!
執行委員長 玉木 佐江美
 暖かい冬と思っていたのが、年末から年明けにかけ、とても寒い冬となりました。気温だけでなく、「100年に一度」と言われる世界金融恐慌と過剰生産恐慌の巨大な津波が、日本の労働者人民大衆を直撃、冷たい冬の時代の始まりです。しかし東京での「年越し派遣村」は、突然解雇され仕事も住居も奪われ、年越しを路上で過ごさなければならない派遣労働者の深刻な事態を広く知らせ、厚生労働省・与野党を大きく動かす画期的な取り組みでした。
 世界に目を向ければ、イスラエルがパレスチナ自治区ガザに侵攻、住民を無差別に虐殺しつづけています。このイスラエルの蛮行に、日本国内も含め世界各地から抗議運動が巻き起こっています。2009年は、貧困と戦争の不安に満ちた年明けとなりましたが、同時にそれに対する新たな闘いの炎が燃え上がる年明けともなりました。
 アメリカ発の金融危機は、世界の金融・実体経済に打撃を与え、そのしわ寄せを労働者に押し付けています。日本でも、アメリカへの輸出に依存し、ここ数年空前の利益を上げてきた自動車はじめグローバル資本は一転して危機が直撃。製造業を先頭に、無慈悲にも、次々と派遣労働者をはじめ非正規労働者の契約を打ち切り、解雇しています。しかし自らは利潤の「内部留保」(トヨタは13兆円、キヤノンは3兆3千億円、等々)を温存する一方で、真っ先に派遣労働者を切るやり方は本当に許せません。年度末までには、10万人以上の規模で非正規労働者が街頭にたたき出されることになるでしょう。しかし、これはまだ序盤戦で、人員削減は非正規社員から正社員に拡大し始めています。このような事態に対し、労働組合が、正社員だけでなく非正規社員も含めた労働者の権利を守るために団結を固め、闘うことが本当に求められています。労働組合がその底力を発揮すべき時代の到来です。
 今年は雇用危機とならんで医療危機とも闘う1年です。救急医療崩壊、医師・看護師不足は深刻さを増しています。年末には近隣の市立松原病院の閉院が決まるという、まさに公的医療の崩壊が自分達の足元で起こっています。昨年から進めているストップ「医療崩壊」署名をさらに進め、社会保障費抑制策の根本的転換を勝ち取り、危機を跳ね返す1年にしていかなければなりません。
 世界恐慌の時代、労働者人民大衆は、権利剥奪、条件の引き下げ、貧困化と大きな攻撃にさらされることになるでしょうが、それ以上に、抵抗する力、反撃する力も蓄積され強まると私は信じています。
 今年も、組合に結集して、労働者の権利、よりよい医療・社会保障のためにがんばりましょう!

  [組合ニュース第5099号(2009年1月13日発行)より]






阪南中央病院労働組合 〒580-0023 大阪府松原市南新町3-3-28 TEL/FAX 072-331-1919
Copyright© 2008 Hannan-Chuuou-Hospital Worker's Union