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阪南中央病院労働組合の要求/見解/主張



2008年を医療・社会保障危機からの転換の1年に
闘いはこれから。いきいき働き続けられる職場をつくるため、春闘ガンバロウ!
執行委員長 玉木 佐江美
 2008年は「子」年。「ねずみ」は、新しい生命が種子の中に宿り始める状態を表しているとされていて「ふえる」という意味を持っているそうです。
 労働組合は、昨年9月書記長が交代し新執行部として4ヶ月経ちました。新年を迎え、子年にちなんで、組合活動にも新しい息吹が宿り、仲間がふえ、組合の次代を担う若い層をはじめ、組合全体が活性化するそんな年にしたいと、決意を新たにしています。

一層深刻化する医療危機と闘おう!

 私たちの足元の医療現場では危機が一層深刻になってきています。昨年11月から行っている高齢者医療費負担増に反対する署名活動の中で、多くの方から「少ない年金から介護保険料は徴収され、その上に医療保険料まで徴収されたら生活できない」「保険料が払えなければ保険証をもらえず病院にかかれない」「物価の値上がりで生活が苦しくなる一方」「老人は早く死ねと言うことか」といった怒りの声を聞きました。一方で、医療提供側も医師不足、看護師不足が深刻になっています。年末25日には「富田林市で89歳体調不良の女性の救急搬送を、大阪府内の30病院に相次いで受け入れを断られ、約2時間後市外の病院に運ばれたが死亡」。また年明け2日には「東大阪市でも49歳交通事故で重傷の男性の救急搬送を、救命救急センター5ヶ所に受け入れを断られ、約1時間後に搬送されたが死亡」――これらは大都市でも救急医療が崩壊しつつある実態を浮き彫りにしました。 また、阪大病院では昨年末、準夜の超勤とタクシー送りの費用を削減するため、看護師に19時間にもおよぶ長時間夜間労働を強いる夜勤2交代制導入攻撃がかけられ、阪大看護師労組は抵抗し闘っていると聞いています。
 私たちは、患者さんが安心して医療を受けられ、医療労働者が安心して働き続けることが出来る条件をつくるために、政府が進めている医療政策=公的医療費の抑制と負担増、医療への市場原理の導入に徹底して反対する闘争を強めなければならないと改めて思いました。

世界政治も国内政治も大きな転換の一年に

 広く世界に目を転じてみると、温暖化による深刻な地球環境破壊。サブプライム危機、原油急騰による景気の悪化と金融、経済の危機の深刻化。米国のアフガン・イラク戦争の失敗とブッシュ政権の終わり、といったアメリカ一極支配の崩壊。国内では、ねじれ国会、年金、薬害肝炎、防衛省疑惑問題等々と、腐敗と堕落で自公政権の末期症状が露呈。などなど新自由主義的グローバル化により地球規模で矛盾が蓄積し、世の中は大きな転換の時代を迎えています。世界の人民大衆の反撃、日本での貧困層の若者の組合運動の出現と、潮の流れは変化し始めています。このような中で、今こそ私たち労働者・市民は、より一層、福田自公 政権の批判を強め追い込み、生活破壊、医療・社会福祉切り捨てに対して怒りを集中し闘争を強めていきましょう。

春闘にむけ、議論を開始しよう!

 昨年末は、病院当局の急な正月休暇変更提案や年休未消化問題についての交渉、高齢者医療費負担増に反対する署名活動と忙しい年の瀬でした。しかし本格的な闘いはこれからです。越年している年休未消化問題をはじめ、みんながいきいきと働き続けることが出来る職場にするための要求をまとめ、1月末から春季生活闘争(春闘)に入ります。
 高齢者医療費負担増反対署名は、1月全力で取り組み、2月には国会へ提出請願行動を行います。
 今年も、より一層団結を強め、賃金労働条件改善要求実現、医療・社会保障充実のための対政府闘争をガンバロウ!

  組合ニュース第5062号(2008年1月8日発行)より

阪南中央病院労働組合 〒580-0023 大阪府松原市南新町3-3-28 TEL/FAX 072-331-1919
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