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被爆64年 平和を考える映画上映会
「ヒロシマナガサキ」
白い光、黒い雨、あの夏の記憶

 8月6日、阪南中央病院労働組合は、被爆の真実を伝えるドキュメンタリー映画「ヒロシマナガサキ」の上映会を開催し、多くの組合員が参加しました。この日は、第二次大戦において、世界で初めて原子爆弾が広島に投下された日です。近年、この日が何の日か答えられない若い世代が増えているそうです。原爆投下から60余年を経て、日本でもその惨劇の記憶が薄れつつあること、世界の多くの人々には、いまだ被害の実態についてほとんど知られていないこと、そしてアメリカでは、原爆が戦争を早期に終わらせ、日米両国民の多くの命を救ったのだという、いわゆる“原爆神話”が広く受け入れられている現実。ドキュメンタリー映画「ヒロシマナガサキ」は、この現状を憂い、人類が二度とこのような悲劇を繰り返さないための警鐘として製作されました。
 この映画は、14人の被爆者と、原爆投下に関与した4人のアメリカ人の証言を軸に構成されています。彼らの証言は60年前のことですが生々しく、観るものの心を揺さぶります。それは、原爆というものがいかに忌むべき存在であるかを私達に教えてくれます。映像や資料も交え、広島・長崎の真実が包括的に描きだされており、被爆者たちの想像を絶する苦悩や、生きる勇気と尊厳を深く受け止めるこの作品。被爆者の方々がますます高齢化し、生の証言を聞く機会が少なくなる中で、このような映画を通じて被爆の実態に触れるのも貴重な機会です。
(2009年8月7日)

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