『チャイ』とは、『茶(ちゃ)』という言葉がナマッタもので、そのルーツは中国・雲南省あたりに遡ることができます。
つまり、中国で生まれた『茶(ちゃ)』が、インドにたどり着いたとき『チャイ』と言う名前になったというわけです。

カンテの『チャイ』は、インドで出会った『チャイ=煮出したミルク・ティー』のことを指していますが、国によってはミルクを入れない『チャイ』というのもありまして、『茶』の伝わった地域の事情によってさまざまな飲み方をされているようです。

中東では、紅茶を濃く煮出してお湯で割って飲みますし、北アフリカでは、緑茶にミントを加えます。これも現地では「チャイ」と呼ばれています。


「現代紅茶用語辞典」(柴田書店)によると、「チャイとは、茶葉を手鍋に入れて、水と牛乳もしくは牛乳のみで煮出すミルクティー。インドで最もよく飲まれているのでインド式ミルクティーともいわれている。」そうです。

僕がカンテに入るちょっと前まで(1980年以前)は、カンテでも大きなスプーン2、3杯程度のお湯を沸かし、茶葉に吸わせてから牛乳を加えて煮出していたらしい。お湯は茶葉をふやかせるためのもの。これが元祖「チャイ」。

 その当時「チャイ」といってもなんのことだか分からなかったので「炊き込みミルク茶」という名前で出していました。
でも、ミルクだけでチャイは作れるんだろうか?お茶の成分が牛乳には溶けだしてこないような気がするんですけど・・・・。

 僕個人としては、「チャイ」は「イギリス式ミルクティーをインド的に解釈したもの」として受け取っているので、やはりお湯に紅茶を濃く浸出させてミルクを絡める(?)方法が一番だと思っています。

 つまり、「チャイとは何か?」というと、おおまかに言えば「お茶のその地域での呼び名」なわけで、中国から世界に「お茶」が広まっていく過程でその地域に合わせて「飲み方や呼び名」が変化していったものだと言えます。

 カンテにおいては、「チャイ」とはインドで飲まれている「煮出したミルクティー」のことを指しますが、なぜ「インドのチャイ」なのかというと、それはオーナーがインド及びその周辺地域の独特な文化に惹かれたから。そして、その渋みの少ないミルクティーが1970年代後半から80年代前半の若者たちに受け入れられやすい飲み物であったことがあげられます。

(Photo by Shin-chan)

インドではこういうお茶屋さんをあちこちで見かけます。この写真で気に入っているのは「家族でチャイを飲んでいる」ことです。出勤前の団らんなのでしょうか、毎日ここへ来てチャイを飲んでいるんだなあ。何か郷愁をそそられる写真です。

(神原)




2013