第6回秩父札所鍛錬吟行 


第6回秩父札所鍛錬吟行案内

2010年10月10日、11日の二日にわたり秋麗の秩父盆地を巡った。

第1日目は第22番童子堂、第32番法性寺、第2日目は第31番観音院。

法性寺は岩船観音とも呼ばれ、山門をくぐると遥か遠くに岩船に乗った観音が望まれる。山門か

らの湿った石段の脇には秋海棠が咲き、本堂の前には秋明菊や藤袴など秋の草花が咲き乱れて

いた。観音堂は更に川に沿った湿った道を上ると、岩を抉るようにして懸崖造りで造られていた。

 



句会、主宰特選句

第1日目

   十月三日未明に発たれたれば
 さかきひとむら

 榊一邑あかときを秋ぼたる

        三千坪の莫山居は昔より榊一邑と呼ばれて

 正午より秩父一円秋高し

 色鳥や痩身の僧石段に

 心経一巻秋明菊高し

 天澄みてこころの澄みてゆく日とも

 

第2日目

 霧の夜の夢に秋明菊高し

 生きて死ぬ未明秋明菊ひらき

 お柩の丈に秋明菊剪らむ

 遺言あり秋明菊の白き丈

 山栗と秋明菊とお柩と

 

 



吟行写真






 

 

 

 

 

 

 

 


 

 




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