| 主宰ご出句 | ||
ゆく年の井戸に散りこむ星の数 |
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| 坂東八番水琴窟凍り | ||
| 凍りたる水琴窟の音なりけり | ||
| 主宰特選句 | |||
| 大き星したがへ冬の泉まで | 権瓶 涼子 | ||
| 星深く沈みしか冬晴の井戸 | 小野 伸子 | ||
| 母の戒名賜はりし寺冬日 | 今野 志津子 | ||
| やどり木をびっしり櫻枯れつくす | 中村 朋子 | ||
| 厚氷割って水琴窟の音 | 軽部 梢 | ||
| 凍蝶にとどいてをらぬ朝茜 | 山口 都茂女 | ||
| 向きかへて梢に光る冬の鵙 | 高田 正子 | ||
| 切り株の切り口古ぶ霜柱 | 二宮 操一 | ||
| 臘月の井戸の深さを讃へけり | 中村 朋子 | ||
| 花柊にほふや水のほとりまで | 石橋 玖美子 | ||
| 竹林へ向きて四枚の白障子 | 栗島 弘 | ||
| 冬柏バイカルの風至りけり | 城下 洋二 | ||
| 父性かなし観音草の霜枯れて | 木津川 珠枝 | ||
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