第八回坂東吟行 〜第二十四番札所 雨引山楽法寺(雨引観音)〜


主宰ご出句

はるかより野藤の招く裏つくば
  健康文運黒髪昼寝覚
  赤子みなこの世まぶしむ端午かな


主宰特選句


 
  五月憂しほろほろ鳥の走る走る 山口 都茂女
  ひと籠の蕨まるごと値切りけり 斉藤 秋声
  青嵐わが鈴の音の鳴り止まず 藤井 正幸
  山上を孔雀歩める薄暑かな 寺澤 慶信
  ひとのきて蜥蜴の話してゆきぬ 秋元 真理子
  清水掬む孔雀のこゑのよく透る 木津川 珠枝
  すこし茶を摘み巡礼に発ちにけり 尾木 よね子
  心地よき沈黙のあり椎若葉 井上 薫子
  牡丹ちる月の繊りてゆくころを 鳥井 月清
  牡丹のをはりの経のとどろけり 岩井 久美恵
  蟻の穴孔雀の餌場ありにけり 鳥井 月清
     
     
     
       
     
     



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