| 主宰ご出句 | ||
日脚伸ぶ白沢庵のご接待 |
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| おぼろおぼろ銚子犬吠埼おぼろ | ||
| だんだんと春に近づく海に近づく | ||
| 主宰特選句 | |||
| 春愁の砂買ひにゆく九十九里 | 山口 都茂女 | ||
| 岩ひとつ海に近づく遍路かな | 鎌田 明子 | ||
| 流木の話聞かうか磯の春 | 城下 洋二 | ||
| 海明かり梅明かり慈母観世音 | 林 千恵子 | ||
| 畦焼きのきのふの匂ひ連れてきし | 石井 喜久枝 | ||
| 春の海四国坂東受付席 | 丹野 麻衣子 | ||
| 目を閉じて祈りの長し遠霞 | 半田 真理 | ||
| 菜の花や鮪の頭きらきらと | 岩井 久美恵 | ||
| のどけしや地球の上に佇つおんな | 浅井 敏子 | ||
| 海や無限二月のひかりやはらかし | 中村 祐治 | ||
| 墓一つ椿林の中ほどに | 山口 恭徳 | ||
| 崖下のキャベツ畑にまぎれこむ | 大谷 弘至 | ||
| 鳥のゐる二月をすこし立ちどまる | 栗島 弘 | ||
| 春がすみ空に小舟の浮くごとし | 森田 伊佐子 | ||
| 渡り来し海猫鳴く網端のきしみけり | 小木曽 仁子 | ||
| 旧正の接待を受く大句会 | 田中 修明 | ||
| 菜の花や岩のなかより普門品 | 鈴木 仁 | ||
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