第七回坂東吟行 〜第二十七番札所 円福寺(飯沼観音)〜


主宰ご出句

日脚伸ぶ白沢庵のご接待
  おぼろおぼろ銚子犬吠埼おぼろ
  だんだんと春に近づく海に近づく


主宰特選句


藍生1月例会写真
  春愁の砂買ひにゆく九十九里 山口 都茂女
  岩ひとつ海に近づく遍路かな  鎌田 明子
  流木の話聞かうか磯の春 城下 洋二
  海明かり梅明かり慈母観世音 林 千恵子
  畦焼きのきのふの匂ひ連れてきし 石井 喜久枝
  春の海四国坂東受付席 丹野 麻衣子
  目を閉じて祈りの長し遠霞 半田 真理
  菜の花や鮪の頭きらきらと 岩井 久美恵
  のどけしや地球の上に佇つおんな 浅井 敏子
  海や無限二月のひかりやはらかし 中村 祐治
  墓一つ椿林の中ほどに 山口 恭徳
  崖下のキャベツ畑にまぎれこむ 大谷 弘至
  鳥のゐる二月をすこし立ちどまる 栗島 弘
  春がすみ空に小舟の浮くごとし 森田 伊佐子
  渡り来し海猫鳴く網端のきしみけり 小木曽 仁子  
  旧正の接待を受く大句会 田中 修明
  菜の花や岩のなかより普門品 鈴木 仁



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