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主宰ご出句 | ||
百三十余名結集秋の声 満行結願無花果 結願の古稀のこの秋惜しみけり |
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特選句 | |||
時雨月草鞋奉納浅草寺 人集ひ人散る仲見世しぐれけり 浅草に木の実拾うて満行す ゆく秋のまこと小さき観世音 旅人はただ通り過ぐ秋時雨 子規庵の庭を清めて種を採る 満願の豊かな菊の色に触れ 伝法院ざくろ熟るれば門開く 死支度しつつ満行紅葉かな 迷はずに来て不忍の破れ蓮 満行のけさやはらかく秋の雨 げんきだせげんきだせよと冬隣 秋惜しむあしたはとバス予約して 一と言にこころも水も澄みにけり 晩秋は塔のさきなり鳥一羽 小鳥来る伝法院の大蘇鉄 初時雨粟ぜんざいの粟の粒 敗荷の森のごとくにありにけり 天井の天女に及ぶ秋の冷 初しぐれうしろに人のぞろぞろと 秋のこゑ人のこゑ木端仏持参 カミさんのおむすびを背に秋惜しむ 行く秋の奥山屋台昼の酒 時の鐘樹々に流れて薄紅葉 秋しぐれ雷門から人力車 まづ参る桜紅葉の九段坂 ゆく秋の老いて親しむ仁王像 |
半田良浩 岩崎芳子 盛田道子 田浦伊久子 西田泰之 二階堂光江 岩井久美惠 奥澤信子 野木藤子 井上美保子 栗島弘 安居須美子 億みき 太田智子 三枝桂子 小松勢津子 横沢朝子 田中修明 木村ますみ 井上薫子 藤井正幸 横井定利 小池啓子 湯本知代 中村昭子 藤平寂信 出口節子 |
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記録:後藤洋 |
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