第二十一回坂東吟行 第二一番札所 八溝山日輪寺

 
 茨城、福島、栃木の三県にまたがる八溝山山頂(1,022メートル)神社の近く、原生林に囲まれた所にあり、坂東第一の難所と言われています。開基は673年、役の行者と伝えられ、ご本尊は十一面観世音菩薩です。かっては修験の道場で、山伏の修行の山であったと言われています。数回の火災に遭い、現在の観音堂は昭和49年に建立されたものです。
◎開催日 平成十七年八月二十八日(日)
◎日 程
八時三十分
九時三十分
十二時
十三時
「やみぞ」出発 マイクロバス
日輪寺着
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出句締切 三句出句 三句選
◎句会場  余暇開発センター「やみぞ」多目的ホール

主宰ご出句
 


かなしびの背の荷を下ろせ瀧の前

八月のをはり日輪寺小雨

あめつちに句は一行の瀧の闇

 
 

特選句
  秋風やくだけて白き瀧の音 安達 潔




  露草の露つめたくてつめたくて 山口 恭徳
  新涼や村人の守る仏の灯 森田 伊佐子
  新牛蒡八溝の地酒ふるまはる 吾妻 ふみ
  お土産を青柚子と決め揃へけり 新原 澄子
  二十一回二十一番柚子香る 深津 健司
  秋冷のおほむらさきでありにしか 二宮 操一
  秋の瀧み仏おはす如きかな 岩井 久美恵
  秋遍路奥久慈深く参られし 新原 澄子
  しばらくは五体に受けよ瀧しぶき 半田 里子  

 

記録・写真:後藤洋




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