| 平成15年12月21日 句会場:青葉の森公園芸術文化ホール |
| 主宰ご出句 | ||
行く年の千葉の女の高笑ひ |
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| 青鷺の振り向く終大師かな | ||
| 手あぶりを値切って買ひぬ千葉寺 | ||
| 主宰特選句 | |||
| 裸木の関東一の大銀杏 | 田中 修明 | ||
| 枯木その一枝一枝が日を愛し | 田中 美代子 | ||
| 杖措きてふと寒禽のはなしなど | 安達 潔 | ||
| 冬草の黙り通した月日とも | 田中 浩子 | ||
| 数へ日のダリヤ畑に人うごく | 田浦 伊久子 | ||
| 極月や市に吹かるる緋縮緬 | 上野 君子 | ||
| 思案すること下手なりに落葉踏む | 桑田 津海坊 | ||
| 王宮のやうな石階日向ぼこ | 山口 都茂女 | ||
| 極月の素手のはたらく古布子 | 植村 やよひ | ||
| 極月のしづかに水の沈む池 | 木津川 珠枝 | ||
| 外套におとがい埋めてぶつかりぬ | 高橋 由枝 | ||
| これはこれは終大師のその仏師 | 水巻 令子 | ||
| あした死ぬやうな気がして暦買ふ | 梅田 正孝 | ||
| 雉子鳩のあゆみ枯草鳴らしけり | 山口 都茂女 | ||
| 落葉掃く老女に観音のひかり | 住田 千恵 | ||
| 深く入る寂莫のこる寒林に | 沖山 充弘 | ||
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