第二十四回全国「藍生」のつどい あんず句会二十八年京都大会 

第24回全国大会藍生のつどい

  「あんず句会28年京都大会」第二句会

                平成29年7月2日 於 知恩院 和順会館


主宰句


 かけつけて下さったお二人のゲスト

吉岡幸雄山田宗正涼し

なかんづく法然繪巻明易き

 現政権への私の決意表明

だまされぬ嘆かぬ諦めぬ団扇


主宰特選句


転生の寄り道をしてなめくぢり     滝川 直広

来し方の修司健次や沙羅の花      五十嵐秀彦

梅雨深し琴は遠音のごとく澄む     後藤 友子

大汗や一丈八寸鐘の下         坪川  正

玄果さんより白き風生る祭鱧      河辺 克美

天の川この世に響く不休節       花輪 厚女

夫の筆あと祇園会の懸装品       河辺 克美

大男だつたおとうとは夏灼くる     植田 珠實

日盛りを極楽の庭知恩院        葛山 由博

大南風まとひ椿石氏京に来る      大澤 玄果

七弦琴静かに終はる夏今宵       阿部ゆき子

ほとばしる披講者の声滝落ちる     小川 裕子

苔の花人を儚く思ふ石         舘岡 千草

炎天や念珠芯まで透きとほり      中岡 毅雄

稽古海女魔除けの梅桐髪に挿し     中條かつみ

御僧の琴の音涼し句座涼し       依田 百合

沙羅散りぬこの世を少しはみだして   近藤  愛

革新を遂げて青楠青くわりん      近藤  愛

大鐘を称へてをればほととぎす     中村 梨枝

衣ずれの音に似し琴の涼しさよ     宗像眞知子

七弦琴奏し玄果さん涼し        古橋 淑子

酔つぱらつてをりますと紅花まみれの師 池田 誠喜

青葉若葉障害者句友同士        藤田 翔青

蟷螂のすすみゆく先東山        名本 沙世

古漬けといふ未来鴫焼きといふ結末   半田 良浩

三条の珈琲店や夏の宵         半田 真理





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