第二十四回全国「藍生」のつどい あんず句会二十八年京都大会 

第24回全国大会藍生のつどい

  「あんず句会28年京都大会」第一句会

                平成29年7月1日 於 知恩院 和順会館


主宰句


 故 島田勝さんに

もう汗をかかざる君の句を糾す

 ついに刊行

尼法師寂聴句集梅雨蜩

われにあまた句友戦友梅雨の星


主宰特選句


結婚は十薬の花明りだつた         河辺 克美

冷酒の五勺にまろぶ婆ふたり        竹内きくえ

あをあをと三十六峰ほととぎす       深津 健司

氷菓売るおばあさん買ふおぢいさん     畠山 容子

上賀茂の夜空をくぐる青茅の輪       森光 梅子

祇園会の始まる京にゐて一人        藤岡 値衣 

メロン提げ片手拝みをして通る       秋山 洋一

形代や一枚では足りぬ我が身        半田 良浩

青梅雨の誕生寺より馳せ参ず        秋岡 宣子

戦なき七十二年らつきよ剥く        高橋富久子

髪洗ふ今日の苦きを残さじと        西村年賜子

青梅雨や樹々茫々と寺沈む         三枝 桂子

青梅雨の祇園に下ろす旅鞄         高田 正子

旅の荷を全部背負うて青田道        近藤  愛

蟻地獄ふつと片足のせてみる        久保 羯鼓

法然の青葉若葉の御廟かな         仙波 玉藻

緑陰にゐるのに呼び出しの電話       滝川 直広

上賀茂の闇の茅の輪をくぐりけり      平尾 信子

冷し中華仕事を捨てて京に来て       斉藤 恵子

百年後みな極楽の雲の峰          清水 憲一

法然共生華頂山万緑            佐々木志う

福島は今も福島夏つばめ          内山 兌子

夏の闇祇園の路地を曲がるとき       岡崎 弥保

万緑やこころに風の吹きやまず       近藤  愛

蝉時雨日本国憲法古稀           椿   石

図らずも涼しき蕪村の墓にあふ       佐治よし子

泰山木人は雨だれだと思ふ         五十嵐秀彦





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