藍生17周年記念句会

日時  : 平成19年11月11日(日)
吟行地: 上野周辺
句会場: 上野精養軒・藤の間
締め切り 13:00 3句出句 3句選 

主宰句


 藤平寂信浜崎浜子鴨のこゑ  
 近藤愛藤田翔青都鳥
    藍生十七周年
 受賞者のどつと繰り出す一の酉

主宰特選句


眼からまづ泳がせてくる鴨一羽

碑の裏は岩のかたまり冬の鵙

今生の朽つるものの香初時雨

水中をさらに折れゆく枯蓮

みほとけのそのみほとりに菊膾

句また句都鳥また都鳥

つよがりを言ひ敗蓮を裏返す

枯蓮のゆれてる風がくるらしい

小夜時雨上野に鐘を聴きながら

もたれあひ折れてしまへば蓮枯るる

あかときの空のつめたさ一の酉

一の酉光の洞の内に入る

戻りきて墨の香の部屋初時雨

白山茶花母あるやうに月に揺れ

さとられぬやうふくろふは瞑れる

不忍のともしびふかく冬思ふ

再会の杜のしぐるるほど愉し

傘の柄をほそしとおもふしぐれかな

へし折れること潔き敗蓮

しぐるるや上野の森のかごの鳥

黄落の夢駆けぬけて来て独り

あつまれば汀をあるく枯蓮

雨音や心すつからかんに冷ゆ

ものの香に雨の香残る一の酉

誰か立つ枯蓮池のまん中に

雨よけて行く先の灯一の酉

霜月の不忍に逢ふ暁の星

不忍の池よろこべり初時雨

浜崎浜子

寺沢慶信

依田百合

水野浩子

今井豊

二宮操一

曲子治子

栗島弘

藤井正幸

剱持育代

高浦銘子

二階堂光江

藤井正幸

浜崎浜子

野木藤子

藤井正幸

後藤洋

栗島弘

大矢内生氣

西田泰之

今井豊

水巻令子

藤田翔青

小池啓子

二階堂光江

半田良浩

江上洋子

野木藤子




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