藍生15周年記念句会 ”江戸百景ふたたび”

日時  : 平成17年11月13日 9:30集合
吟行地:
◎聖コース     : 聖橋、湯島聖堂、神田明神界隈
◎池の端コース : 上野清水堂、不忍池界隈
◎はせをコース : 芭蕉庵、大川端、芭蕉記念館界隈
◎辰巳組コース : 永代橋、富岡八幡宮界隈
◎しぐれコース  : 回向院、隅田川、旧安田庭園界隈

句会場: 江戸東京博物館会議室
締め切り 13:00 3句出句 3句選 

主宰句


   都鳥かの世この世の川湊
   永さんも寂聴さんも小春凪
   小春日の人には告げぬこころざし

主宰特選句


五十年歩みて来る冬の草    
高橋 千草
小春日や一人ひとりの手を借りて
山口 恭徳 
黄落を踏めば乾きし砂利の音  
尾木 よね子
十五周年はるかはるかに雪の富士
成岡 みつ子
頼もしくなりゆく親子七五三   
石原 靖子
山茶花や夢に色なき人と居る  
名取 里美
両国や都鳥さへメタリック   
鈴木 信幸  
祈る手を人は皆持つ石蕗の花  
浜崎 浜子
声あげて何に答えむ都鳥    
篠田 くみ子
半身の溺れつつ冬うららかな  
河辺 克美
江戸東京博物館大根飯     
渡邊 三度栗
集まって別れてやがて冷えてゆく
北村 ひかる
火星接近運河に布団干されあり 
尾崎 じゅん木
敗荷となりて光を返しけり   
高浦 銘子
冬の暮とほき都に行くごとく  
藤井 正幸
菊日和敬舟だけのものじゃなし 
渡邊 三度栗
遡る江戸百景の川小春     
億 みき
それぞれの十五年鴨まっしぐら 
野木 藤子
音たてて聖堂開く冬の蝶    
岩井 久美恵
都鳥ひとりで生きてゆけるかも  石原 靖子
   


 
写真・記録・文:後藤洋


戻る つどい目次へ 目次へ