2021年3月藍生主宰句 |
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黒田杏子
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ひひなの句選みてゆけば夜の雪 ひな祭選句完了白ワイン 奈良ホテルにて選みきし立雛 「沼杏」回想 二句 ばら色の富士御用邸雛の間 句座果てゝ沼津暮れゆく雛の宴 寂庵 四句 坪庭にくるうぐひすも雛の宴 尼さまの顔施いよいよ雛の段 銘酒「白道」盃重ね雛の間 嵯峨野僧伽百歳の計雛の宴 たそがれのうぐひすのこゑ雛まつり みちのく 六句 最上川沿ひの旧家の雛の宴 雪國や格天井まで雛の段 雪掻かれたる乗舩寺雛の間 大石田聴禽書屋雛の間 月山の雪とんでくる雛の市 月山の雪のにほひを雛の間 母と疎開した栃木県黒羽町にて 四句 雛持たぬ姉妹と母と手をつなぎ 雛持たぬ姉妹を母のぎゅつと抱き 祖母クニと母節とわれ雛の歌 東京三月炎ゆる人炎ゆる雛 |