例会トピックス 

第288回 藍生4月例会

(平成31年4月7日)
文京シビックセンター区民会議室1.2
にて


主宰ご出句                     

  未来怖れず昔忘れず櫻

  流離(さすら)へとなほ呻吟(さまよ)へと飛花落花

   北区無量寺

  無神論者ドナルド・キーン墓櫻

  死者修験山伏に逢ふ花に逢ふ

  さくらさくら美智子皇后にさくら


特選句

 

 

市役所に芝居の幟遍路道       

上流に半輪の月花見船        

雪代のひびける橋を渡りける     

許さるる妻の夜遊び桜時       

御眼六つ少年阿修羅花の冷      

校内の桜見てゐる箒売り       

休憩のコンビニ店員春の闇      

花片の血の通ひたる白さかな     

今年から子供に着せる花衣      

卒業をしたかも知れぬ孫のかほ    

巻貝の中に坂道春渚        

花びらに花びらの影初桜       

飛花落花讃岐の山はおつとりと    

宿の名はゑびす酒肴は桜鯛      

花御堂父母を看ぬことを詫び     

仰ぎつゝ夜ざくらを過ぎすぐ無言   

夜の森の桜真直ぐゆくほかなし    

人垣の二重三重青大将       

振り返る道は二筋夕桜        

夜の森のさくら遺影と会ひに行く   

花散らす鳥来て飽きて去りにけり  

花巡る心にかなふ二三輪       

ふらここの真下の凹みほどの愁ひ   

西行桜舞ひ納め花万朶        

花を見ずひたすらにただ本を読み   

透析より夫帰り来る朧かな      

坂の町坂のかたちに花の雲      

花冷や無季無定型不自由       

いつまでも櫂を操つる花朧      

塩鮭を食べて家出る桜かな     

噺家の舌打つ虚杯春めける      

花の天蓋鳥を遊ばせ子を遊ばせ    

花見果て帰る家あり帰りけり     

白木蓮ひとひら落つる畳かな  

梅岡みちる

深津 健司

竹内 克也

山村さわ子

仙波 玉藻

盛田 道子

鈴木 光影

半田 真理

盛田 道子

竹内きくえ

はたちよしこ

宮武 美香

梅岡みちる

三好美津子

田中 啓介

秋山 英子

深津 健司

さとうかしこ

小木曽仁子

三好美津子

梅岡みちる

深津 健司

竹内 克也

竹内きくえ

半田 良浩

小池 啓子

小木曽仁子

入部 和夫

半田 真理

石川 秀治

鈴木 光影

成岡ミツ子

盛田 道子

石川 秀治

 


記:田中啓介


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