例会トピックス 

第294回 藍生11月例会

(令和元年11月10日)
文京シビックセンター区民会議室1+2


主宰ご出句                     

   「藍生」創刊時日独俳句交流の旅

  壁崩落月光の門月の橋

   日独俳句交流独逸各地を歩く

  一誌創刊月の橋月の門

  ハイデルベルグブランデンブルグ月の國

   「藍生」をたずさえて

  創刊の一誌伯林月の門

  綿虫来十一月三日今朝七時


特選句

 

 

行く秋や六区の買ひ喰ひ酒馬券    

あたたかく冬に入る日の雪ぼたる   

白鳥のこゑのひかりを道標      

懸巣啼く森に逃れてきた者に     

じわじわとだが前進秋の蛇      

秋蝶の細かきスピン叔母の窓     

少女くるてふてふの来る菊花展    

風来たる友来たる冬来たる      

順調に減る米櫃の今年米       

熱の夜を鈴虫の鳴きほそりゆく    

柿干して風の音聴く枕なり      

犬までも薬を持ちて冬に入る     

少年が箸選みをる小春かな      

草の実のとんでみつちり稽古して   

野分見舞靴下肌着チョコレート    

葱もらふ真昼の銀座三越前      

秋ふかしとなりの人は芋ふかし 

女郎花まつすぐのまま倒れ伏し    

帽子捨てられたんぽぽの帰り花    

遠くから落葉踏む音君が来る     

小春日や仏の水を新しく       

小春風警戒警備機動隊        

十センチの隙間十三夜の光度    

返り花いつもひとりで通る道     

立冬のテレビ電話に怒鳴り合ひ    

洪水の後雁行を仰ぎけり       

一枚に一枚の音朴落葉        

小鳥来るチーズケーキは母の味    

竜胆のつぎつぎ予定消されゆく    

茸汁本気の喧嘩なつかしみ    

決壊の川岸に五羽コハクチョウ   

初霜に一言交はす仲でよし      

虫の声絶え十一月のジャズ零れ

牛嶋  毅

深津 健司

深津 瑩子

竹内 克也

鈴木みのり

岩谷美津子

深津 健司

半田 真理

植村やよひ

成岡ミツ子

井上 薫子

井上 薫子

朗善 千津

岡崎 弥保

小木曽仁子

小田 静世

マルティーナ・ディエゴ

竹内 克也

古橋 淑子

成岡ミツ子

北村 照子

半田 良浩

さとうかしこ

石川 秀治

朗善 千津

小池 啓子

小田 静世

浅井 敏子

湯本 知代

植村やよひ

宗像真知子

田村美江子

小池 啓子

 


記:田中啓介


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