例会トピックス 

第275回 藍生1月例会

(平成30年1月14日)
会場:中央大学駿河台記念館420号室
にて


主宰ご出句

 上山温泉「古窯」よりの贈り物にて

屠蘇風呂を出てあらたまる身とこころ

 曽根新五郎校長退職記念「吉徳」に投句

式根島より明日葉と雛百句

初夢の月巨きかりまぶしかり

 「吉徳」ひな祭俳句賞第35回

雛の句選み(えら)選みて傘寿われ

 金剛福寺に初詣の人の波と

足摺の月の岬の寒遍路


特選句

 

 

星とんで外輪山の凍つる音      

世の中へ還る三日の子の背中     

ひよろひよろの文字なつかしき寒見舞 

サンタへの手紙代筆頼まるる     

北おろし故郷いたましく乾び     

初夢もなく裁ち台に布拡げ      

冬銀河デユヴィヴィエを見てジューヴェ見て  

初夢のシュールレアリスムの行方   

ゆつくりと沈みたる世に柚子湯して  

寒風や十ばかりなる餅曝し      

病む者も七種粥を嚥下せり      

初日浴ぶ今夕日浴ぶ一日去る     

年流る狐の仮面行き交うて      

初湯して嫁でも妻でもなく女     

大切に会ふ大切な友小正月      

極月の賞与袋に感嘆符        

金泥の星と満月年変る        

去年今年物作る手と厨の手      

大つごもり人が狐に化けるとや    

どんどの火わかき家族を照らしける  

小晦日家族のありしころの街     

寒晴れや父の遺せし国後島記     

凍瀧の水の死といふ形かな      

猿曳と猿の一服緋毛氈        

福住町幸町へ年賀状         

肩にあたる異国の金貨初詣      

藻小屋まで朝鮮颪届きけり      

正月てふ家族ファシズムよりあぶれ  

佳きことをおもひつきたる二日かな  

初日来い口つぐみたるこの俺に    

若水をもて吸飲みを満たしけり    

子狐の鈴振りてなほ眠たげに 

原田 桂子

植村やよひ

木寺 洋子

内山 森野

竹内 克也

竹内きくえ

大矢内生氣

岡崎 弥保

半田 良浩

内山 森野

山崎志夏生

山村さわ子

武部 一成

岡崎 弥保

梅岡みちる

半田 良浩

城下 洋二

さとうかしこ

山崎志夏生

竹内 克也

竹内きくえ

宗像眞知子

大矢内生氣

名取 里美

三好美津子

小田 静世

大矢内生氣

古橋 淑子

名取 里美

竹内 克也

山崎志夏生

武部 一成


 


記:田中啓介


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