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黒田杏子
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金子兜太先生 五句 掛声を待ちて永眠夜の梅 春眠のひとに掛声川よりす 雉子走る秩父に兜太句碑十二 産土の句碑それぞれに野水仙 お骨埋めて暁闇のほととぎす 寂聴先生 七句 母の日来尼僧に届く娘の手紙 子を捨てし出離者木五倍子揺れはじむ 母の日の草庵を訪ふ娘のひとり 母の日や寂聴さんと理子さん 衣更へて句作明晰に在ます 五月十五日 祭来る法臘すでに四十五 明晰な晩年オールドローズの香 回想 三句 純白の野ばら雑草園黄昏 土筆煮てみちのくぶりの夕ごはん それはそれはいそ子夫人の豆ごはん 第一句集刊行の依田百合さんに なかんづくルイーズ・オディエ薔薇館 存へて新茶賜る手紙賜る 母の日や母の書翰の数知れず 衣更へて楠の木亭の晩ごはん 五月六日 草加市アコスホール 公開座談会の司会 おせんべに新茶キーン先生と |