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第262回 藍生7月例会 (平成28年7月3日) |
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特選句 |
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形代や全て流してしまいたい われ漕がむ妻問ひの彦星の舟 橋の向うに灯りたる鮎の宿 父の日や父は網戸を張り直し UFO記念日兜太親爺と連小便 ぎしぎしの枯れ立つ意地よ福島よ ひそかなる祈り泰山木一花 風鈴の音色鋭き被曝の地 みちのくの蚯蚓はいまも泣かぬふり 梅雨寒や柱に車椅子の傷 ゆつくりと魂宿す蛍かな 藻の上にときに休めるあめん坊 山棟蛇われに驚き畦を落つ 裏方に就きて裏方水を打つ さびしきことを言ふ硝子戸の守宮 腋剃れば男子覚束なく涼し 朝晩の挨拶欠かさず金魚肥ゆ 蛇駆け上がるやエデンへの階段 離脱する国家も人も青嵐 母の忌の寺の葡萄の袋掛け 少年のしづかに一句螢かな ほたる火のひとつが飛んで胸のなか 蝙蝠の留守居顔して被曝の地 雨雲の崩るる匂ひ初螢 玉虫の言葉にひらく雨戸かな 祇王寺の黴の匂ひを愛しめり 夏木立すべてが叶ふやうな空 余苗箱のかたちにそよぎをり |
半田 良浩 大矢内生氣 半田 真理 半田 良浩 大矢内生氣 古橋 淑子 田邉 文子 渡部 健 掃部けいじ 宗像眞知子 名取 道治 浅見 宏子 渡部 健 深津 瑩子 門奈 明子 山崎志夏生 梅岡みちる 夢野 夢幻 原 綾 成松ちあき 名取 里美 寺澤 慶信 渡部 健 北村 照子 名取 道治 盛田 道子 原 綾 寺澤 慶信
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記:権瓶 玲子 |
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