例会トピックス 

第261回 藍生5月例会

(平成28年5月8日)
会場:中央大学駿河台記念館・670号室にて


主宰ご出句

  チェ・ゲバラ読了新茶とどきけり

  遊行者の荒野に泉湧きにけり

    回生へ

  身と心自由不自由古茶新茶

    昨日五月七日夜「俳句四季」大賞決定

  稲光石牟礼道子全句集

    三年を待たず浄財により新築落慶

  日雷遊行者帰還寶厳寺

  


特選句

 

 

人生や猫草の種蒔くほどの      

桜蕊降る難民の舟つづく       

泥沼を知りたるをんな代田掻く    

葉桜の川辺にものを思ふ頃      

夕づつのはや座にありて芹すすぐ   

目を細めつつ新樹のすずらん通りを  

仕事場に立夏の風を通しける    

闇より冥くうづくまる蟇       

衣更へて風の柏のその真下   

河骨のはなれて一花づつ光る     

見ゆるもの聴こえくるもの五月来る 

小夜更けてひと世も更けて春の雷   

日翳りてそのまま昏るる桐の花    

ライラックのほかにもなにか匂ひけり 

山蕗や淡竹や揃ふ朝の市       

葉桜の雨薬剤師派遣隊        

蒔きをへしばかりの土に桐の花   

ふる里に待つ命日や遠蛙      

新樹光子の新築の設計図       

半島の奥へ奥へと遅ざくら      

母の日の見送りに出てきた母よ    

空揺らすニコライの鐘新樹光     

おし広げ真ん中を摘むよもぎかな   

背のびして走るにはとり柿の花    

朧げに越えて此の世の荷を下ろす   

一枚の代田閑かに雲の波     

葱坊主葱坊主韮葱坊主      

大矢内生氣

平尾 信子

勝俣 冬美

小田 静世

掃部けいじ

半田 真理

竹内 克也

深津 健司

門奈 明子

成岡ミツ子

寺澤 慶信

小池 啓子

深津 健司

盛田 道子

横山 笑子

大矢内生氣

秋山 英子

岡崎  淑

宗像眞知子

依田 百合

半田 真理

平尾 信子

内山 森野

後藤 清美

後藤  洋

依田 百合

半田 良浩





 


記:権瓶 玲子


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