例会トピックス 

第253回 藍生7月例会

(平成27年7月19日)
会場:あうるすぽっと 会議室


主宰ご出句

さうめんよりもひやむぎを好まれし

 東京やなぎ句会 光石宗匠は

小三治はいいねえと青梅雨に逝く

許さない杖曳いてこの梅雨の坂

青嵐肥満大矢内生氣出現

ひやむぎを噛んでハンストの終り


特選句

 

 

 虹二重ばらばら雨のさはぐうち   

 早苗饗や醤油おこげの鶏ごはん   

 百合一輪乗せたるままに柩逝く   

 緑蔭を分け合つて見る猿回し    

 嵐にも微動だにせず鉾の稚児    

 瀬音ひそと蛍呼ぶ声ほのと     

 石匂ふこんな日蜥蜴の現はる日   

 水無月の天竜峡へ発車ベル     

 たわいなく一日過ごし月涼し    

 さるすべり三十九度の町に母    

 大荒れの空になぎなた鉾祭     

 たつぷりの雨雲泰山木の花     

 かき氷おごるくらいの仲でよし   

 いくたびも橋をくぐりて盆の船   

 ぎしぎしの花デモの列過ぎてゆく  

 天瓜粉けふは機嫌のよき母へ    

 業俳といふほどでなし夏衣     

 酒の味おぼえてからの水羊羹    

 夏萩や十日つづきの雨ののち    

 かつと照る嵐のあはひ揚羽ゆく   

 身の内の闇とあるくや日の盛り   

 こころざしなどとうに無し暑に籠る 

 ゼリー切り固き光を取り出だす   

 斯く癒えてこの涼しさを語りけり 

 木寺 洋子

 植村やよひ

 後藤  洋

 菅原 有美

 河村 晶子

 菅原 和子

 木寺 洋子

 依田 百合

 深津 健司

 竹内 克也

 河村 晶子

 古橋 淑子

 勝俣 冬美

 仙波 博子

 深津 健司

 山崎志夏生

 中岡 毅雄

 剱持 育代

 権瓶 玲子

 権瓶 玲子

 竹内 克也

 浅見 宏子

 古橋 淑子

 菅原 和子

 


記:石橋玖美子


戻る