例会トピックス 

第249回 藍生2月例会

(平成27年2月8日)
会場:あうるすぽっと会議室B


主宰ご出句

   桑名に句友あれば
初せりの白魚のこの紅梅煮

第六回桂信子賞・第三回星野立子賞
宮尾さん正子さん春立ちにけり

木の芽雨石牟礼道子読み継げば

ワシントンより届きたる雛の句

花を待つ雨音もまた嬉しかり


特選句

 

 

 振返るたびに新たや雪の富士

立春の満月始発ホームより

春の星介護老人鈴振れり

水仙をさくりと剪つてくださりぬ

春隣固き扉を胸に持ち 

髪に積む雪より軽き骨の母

傘たたくみぞれ絶望せぬと決め

少なめに食べてもみたり年の豆

雪になつたり雨になつたりもする

受験日の同じつむじの父と子と

話したし些細なことを雪の夜は

カラマーゾフ兄弟読みつ焼芋屋

那須野より朝一番に独活届く

母を焼く雪野雪嶺寒の月

満月へ扉をひらき福は内

のどあめは噛むな風邪なら出歩くな

らっしゃいと親爺おでんに汁かける

スナックに寄る探梅の帰りにて

みづうみのかがやいてゐる種袋

こつてりと煮上げて眼張漁師町

満月のはちきれさうな寒の明け

手を高く我も節分祭の人

馳走は田芹母と暮らした六疊間

風なくてさくら草公園野焼

父亡くし一年生きた寒の月

凍滝のすこし水音してをりぬ   



原田 桂子

半田 真理

加村 維麻

平尾 信子

勝俣 文子

深津 健司

竹内 克也

半田 良浩

権瓶 玲子

増田眞理子

田邉 文子

河村 晶子

半田 真理

深津 健司

深津 健司

盛田 道子

城下 洋二

山崎志夏生

中岡 毅雄

植村やよひ

掃部けいじ

北村 照子

古山智也子

後藤 清美

竹内 克也

古谷 裕子

 


記:石橋玖美子


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