例会トピックス 

第245回 藍生10月例会

(平成26年10月12日)
会場:中央大学駿河台記念館


主宰ご出句

 道後一遍誕生寺長岡師長逝八十二歳
御僧の安らかに発つ秋の虹

 寶巖寺ご住職 
雁の声長岡隆祥師長逝

月蝕や伊予の青石露に濡れ

 一遍七百二十六回忌を修され長岡師は
上人坂銀河流るる別れかな

銀杏の落ち尽くしたる寶巖寺             

    


特選句
 

菊の香や幸福といふ崖に立ち 

寂けさの端に身を置く十三夜 

雨去りて風残りたる十三夜

連衆のつのる野分へ歩み出す  

月蝕や減給補填幾許か 

月蝕の夜桜紅葉のはじまりぬ 

土地建物取引主任種を採る

蓼の花待たせるでなく待つでなく

森に入るたしかにこれは秋の風

流れ星ひとつ飛び込む日本海 

あのころの中央線の夜寒かな

ややありて明るくなりぬ後の月

私も行く所ある秋の昼 

くらきところに坐りけり月の客

先生の下駄しんとあり鉦叩

十三夜馬一頭の立姿

秋の夜のまちがい電話こゑ残る

松虫の声降る馬の胴ぶるひ

飯食へば腹すいてゐた秋の昼

あかあかと札所の畑の唐辛子

高きより蝶降りてくる神楽かな

台風北上女神祭のととのひて

   


秋山 洋一

沖山 充弘

城下 洋二

水野 浩子

田中 啓介

後藤 清美

中村 朋子

田中 啓介

田邉 文子

岡本 莞二

秋山 洋一

半田 真理

古橋 淑子

栗島 弘

名取 里美

鈴木 信幸

半田 真理

木寺 洋子

田中 修明

原田 桂子

名取 里美

河村 晶子

   


 

記:石橋玖美子


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