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第244回 藍生9月例会 (平成26年9月7日) |
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特選句 | |||
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蜻蛉もこころ休めてゐたりけり 月光やこの寂しさのあるかぎり つくつくしつたなく鳴いて果てにけり かねたたき刻むをとこの残時間 秋蚊打つ担架の上の女かな 鳥渡るすべて無にして逝くつもり 宿題のバケツの稲の稔りけり 鶏頭の前をよそ者通るなり 西方寺一遍踊る稲は穂に 無口なる父と盛る畝大根蒔き 銀一本火の香煙の香新秋刀魚 ひよん吹いてかなしきことをなつかしむ 白桃や静けさといふ香を放ち 独り占めひとりぼつちの天の川 邯鄲のこゑなぜ句作するのかと 生きぬいて秋の目高となりにけり 焼場街道といふ名も廃れ残暑 何人か出て沖を見る秋の浜 西行を辿る虫時雨を辿る たれからも月見る話来ぬままに ふにやふにやなうどんをすする厄日かな 星月夜切手絵葉書買ひ足して 稔り田をつつむ山影ロック聴く とんぼうの先頭忽然として代はる 明日より母またひとり盆の月 白露なる妻のクルスの墓詣づ ふと逝かれけり水澄みて星澄みて 地蔵盆その夜の町を通り雨 |
近藤 愛 名取 里美 近藤愛 竹内 克也 浅井 敏子 浅見 宏子 石橋玖美子 秋山 洋一 加村 維麻 井上美保子 掃部けんじ 石田 六甲 古谷 裕子 沖山 充弘 小田 静世 半田 良浩 中村 朋子 沖山 充弘 二宮 操一 半田 良浩 近藤 愛 井上美保子 智久 薫子 小木曽仁子 加村 維麻 原田 桂子 |
記:石橋玖美子 |
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