例会トピックス 

第242回 藍生5月例会

(平成26年5月11日)
会場:あうるすぽっと会議室B

主宰ご出句

新茶汲むなつかしきこゑなつかしみ

新茶汲むこの世に遭ひしひとの数

新茶汲む巨きな朝日のぼりきし

   
新茶亨くオールドローズ剪りたてと


注ぎ分けて甘し八十八夜の茶




特選句
 

たたまれてゆく鯉幟口残る

青嵐スマホに屈む若き人

木の骨のぽうんと鳴りて春の夢

山法師教会をいま柩発つ

青嵐何も要らぬと母の声 

繊月にきざす金色蚊喰鳥 

宝塚歌劇百年夏立ちぬ 

棕櫚の花新編成の吹奏部

信濃へと甲斐の国へと残花散る

代田水一夜のうちに澄みにけり

おろしたて直線を着る麻衣  

暮れ泥むリビングルーム夏に入る

古渡りの華布更紗薄暑なる

端午の日男の子二人の泊りけり 

罌粟の花夢から覚めてしまふまで

葉ざくらや娘の背丈妻を越し    

蓬生に二十三夜の月明り  

藤棚を出でてをみなご大人びて

ふるさとの家は空つぽ新茶摘む 

草となく木となく香り夏に入る

うぐひす餅黄名粉こぼしてさびしかり

桐の花明るき雨となりにけり   

カーネーション買ふ行列の最後尾 

衣更する日はサラダなども喰ふ  

母の日の母お隣へパンを焼き 

爪たてて蚕豆を世に出してやる 

雨やみて夏色涼し機の音   

成岡ミツ子

小池 啓子

半田 真理

二宮 操一

田中 啓介

水野 浩子

半田 良浩

城下 洋二

原田 桂子

後藤 清美

木寺 洋子

増田眞理子

依田 百合

渡辺 行子

半田 真理

竹内 克也

古橋 淑子

古谷 裕子

二藤  覚

深津 健司

田邉 文子

城下 洋二

成岡ミツ子

秋山 洋一

中田千惠子

竹内 克也

世古 一穂

 

記:石橋玖美子


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