例会トピックス 

第239回 藍生2月例会

(平成26年2月16日)
会場:あうるすぽっと会議室

 
 

主宰ご出句

棲み古りにけり微笑佛雪椿

春雪の底ひ微笑佛二体

雪よろこべる山茱萸とまんさくと

雪を掻く老女に春の月満ちて

春月や鍋釜を捨て車賣り

 


 

特選句
 

その一本クルスと見たり崖氷柱 

起きいでて眺めてふたり春の雪 

梅を見てパン屋に?麭を選びゆく

はうれん草おかか小林カツ代逝く

紅梅の昏れ白梅の昏れのこる 

草加ゆく春愁の杖芭蕉像     

屋根よりの飛雪あびつつ針納む  

寒しじみ年の数だけ食べてみる 

真つ白にヴァレンタインの夜を包む

春の雪さくらひとひらまぎれけり 

かまくらの内にも小さき雪だるま  

白梅の月光紅梅の日光   

かなしみの集まつてくる春の雪 

小包の一つ届きぬ春の雪   

虎不在ミモザの莟そよぎけり   

男の肩女の髪に春の雪      

雪となりゆく臘梅のかほりかな   

カステラのざらめの甘さ春の雪 

生きてきて雪のふる夜を座るなり

般若心経百僧の息白し      

雪明りにんにくに生れみどりの芽 

雪靴の重し山の手線に乗り    

港の見える丘公園斑雪  

母の掻く一筋にまた雪の積み 

立春の雪を降らせて父逝ける       

加村 維麻

二宮 操一

岡ア淑

竹内 克也

深津 健司

依田 百合

水野 浩子

増田眞理子

半田 良浩

小田 静世

寺澤 慶信

名取 里美

古谷 裕子

半田 真理

木寺 洋子

田中 修明

寺澤 慶信

秋山 洋一

栗島 弘

原田 桂子

寺澤 慶信

石橋玖美子

古谷 裕子

小木曽仁子

竹内 克也

      

 

記・石橋玖美子


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