例会トピックス 

第234回 藍生5月例会

(平成25年5月12日)
会場:あうるすぽっと会議室B

主宰ご出句

新茶注ぐ往きて還らぬひとの数

大山蓮華ひらきつぐ雹ののち

立夏満月那智の山一之瀧

立夏満月かなしみを生くるべく

 高知浜崎浜子さん長逝八十八歳
大南風耳鼻科永久休診と





特選句
 

子どもの日母はピッツァを食ひたいと

どこまでも明るく暮れて豆ごはん

廃校の時計正確えごの花   

水昏るるころの柳でありにけり

パソコンと杖贈らるる母の日に 

熱々のマルゲリータや夏に入る 

初夏や遊牧民の耳飾り  

一枝の余花に日のさす川近き    

麦秋や鹹くなりゆく湾の風

屋久島へ卯波へ銅鑼を打ちはじむ

春宵の小さな憲法学習会  

青葉闇肌の下には血の流れ     

切手貼るころは春愁晴れてをり 

海の石拾つて捨てて立夏かな

淋しさにまさる眠たさ青葉木?

牡丹の崩るる音をききとむる    

初夏や自転車と乗る渡し舟 

母の日やははは卒寿の眉をひき  

さつきより手の中にある桐の花   

苦しまず苦しめもせず花は葉に 

蒼穹の宇宙の暗さ桐の花   

鳥の眼に映らぬやうに子蟷螂    

竹落葉あるとき風をすべりけり

雪になり夜晴れわたる滝桜   

一面のたんぽぽさつと閉ぢて雨   

ゴールデンウィーク寂しくなれば母を訪ひ

こもりく

隠国の泊瀬の山寺牡丹坂 

繊月の闇よりにほふ桐の花

帰ろうとしてまた坐る泉かな    

たんぽぽやふたたび海へ戻つてみる 

自転車でゆく面接や新樹光    

夏落葉昭和三十年貧し   

母の日の母の亡きこと想ひ出し

半田良浩

今野志津子

城下 洋二

栗島  弘

小田 静世

半田 良浩

依田 百合

渡辺 行子

後藤  洋

原田 桂子

古橋 淑子

半田 真理

植村やよひ

深津 瑩子

山崎志夏生

田邉 文子

秋山 洋一

原田 桂子

鈴木 信幸

河村 晶子

城下 洋二

半田 良浩

今野志津子

小杉 一生

さとうかしこ

植村やよひ

 

葛山 由博

深津 健司

桑田津海坊

田邉 文子

寺澤 慶信

古橋 淑子

丹羽 悦子

 

記:石橋玖美子


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