例会トピックス 

あんず句会(藍生関西1月例会)
 (平成25年1月18日)
会場:曼陀羅山寂庵
兼題:初茜・寒厨・水仙 

主宰ご出句

  
主宰欠席のため後で選
 


 

特選句
 

風花の触れたる願書投函す

水仙のゆたかなる香に夜の明くる

位牌持つわれ粉雪のしんしんと

みずうみの昏きに点す寒厨

野水仙こゝろ虚ろに剪りためて

天井に寒のさざなみ美術館

鞍掛の乗り降り除夜の妻なりき

才能はないが努力家ふところ手 

定位置に妻ではなくて寒厨   

薬局に飼はれたる亀冬茜   

きのふよりけふ死に近し黄水仙

北向きの侘助の下水仙花   

一の二の三の鳥居に三輪の雪  

大阪にこの村ひとつ水仙花

ひつそりと老猫の逝き七日粥

着ぶくれて住所氏名を記しけり   

寒厨水にもどしてもの炊いて 

寒厨脚のぼりくる孤独哉

短命な父とうさぎと水仙と

安らかや十三人の大福茶     

寒厨神棚の梅ひらきそむ

雪もよひわが背押すごと扉押し

おとうと逝く柩に屠蘇の紙コップ

寄せてある雪に身を寄せつつ歩く 

初茜けふは階下に子らもゐて 

お当番うれし初観音の句座

その奥にまだ踏み入らず初句会  

初茜雨戸六枚開けきって     

言の葉や寒九の雨に満たされて 

初夢の母と訪ねし厳島 

しづしづと咲く水仙の細き道

初茜料紙の如く拡ごり来    

よるべとす父母の骨片初茜   

今朝もまた私を待つ寒厨  


滝川 直広

  〃

清水 憲一

出井 孝子

  〃

河辺 克美

  〃 

安土八重野

梅田 昌孝

たかぎちようこ

今井  豊

大澤 玄果

杉田百合代

長  晴子

川那辺のぶ子

岡本 弘子

曲子 治子

合田 圭希

今坂 雅子

宮永 麻子

川勝 洋子

米田多美子

森本 弘子 

渋谷  澪

山下 輝代

今井 わこ

下山 容子

億  みき

橋本  薫

氏野 光子

神谷 育子

山川久美子

寺島 麻里

  〃





     


記:氏野光子 



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