例会トピックス 

第228回 藍生11月例会

(平成24年11月11日)
会場:科学技術館

主宰ご出句

   しぐれ忌俳句大会伊賀にて
しぐれ聴く母の名を聴くとほくきて

   伊賀上野にて
莫山先生曹人大兄時雨虹

   伊賀上野
ひとにふるさとふるさとにしぐれ雲

しぐれ忌と書きてたちまちしぐれけり

小夜更けてしぐるる伊賀の星の数

        


特選句
 

柊の光の朝の香なりけり

白鳥の眠る金木犀こぼれ  

放たれて木の葉は鳥にならむとす  

菊膾越後の夜の深さかな  

破芭蕉身に削ぐもののなかりけり

新米の掌にひんやりとして重し   

秋ゆくや濡れせんべいまたしみせんべい

みの虫の鳴くかもしれぬゆふまぐれ 

菊と書くもつてのほかの宅急便   

天高し淡海は水をこぼさずに 

冬向きの切手を貼つて欠席す 

すずめすずめ十一月の眼の黒さ 

夜業夜業いつしか冬の立ちにける  

初時雨どこへも行かぬ船に乗り  

一口に語れぬむかし菊膾     

さまざまな上司とともに冬の入る

隙間風いつかなじみて住み古りぬ  

黄落やみなさすらへる顔をして   

鴨一羽つがひの鴨とすれちがふ   

山の夜の雨音しげし茸汁   

ぱつと散りとほくへ行かぬ稲雀 

鈴木 信幸

田邉 文子

増田眞理子

石橋玖美子

沖山 充宏

大井 正淳

寺澤慶信

今野志津子

成岡ミツ子

太田すなほ

横井 定利

秋山 洋一

竹内 克也

深津 瑩子

城下 洋二

菅原 有美

小田 静世

石田 六甲

石橋玖美子

原田 桂子

深津 瑩子

 

記:石橋玖美子


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