例会トピックス 

あんず句会(藍生関西3月例会)
 (平成24年3月16日)
会場:曼陀羅山寂庵
兼題:鳥曇・春の水・ぜんまい


主宰ご出句
  
   三月十一日 永六輔氏と
みちのくへ春の銀河を遡り
 
寂庵に句座を重ねて花を待つ
 
腕組んでください花を待つ夜は
 
   疎開の子 
ぜんまいをはじめて折りし手の記憶
 
みちのくの花待つ銀河山河かな
  
  
 

 

 

 


特選句
 
魂を呼ぶ水取の炬火あふれつつ         
 
負鶏となる一瞬の土ぼこり             
 
春水を汲む空深しコレジョ跡
 
金塊の重み春の来る重み             
 
まづ湖を照らして三井の春の月          
 
塵芥卒塔婆焚かれ帰る雁
 
流さむとせしが雛に見つめらる
 
ぜんまいの白和あいつの十八番

ありあまる光淡海春の水

鳥雲に定年と言ふ道しるべ
 
国境を越え来し春の水激し
 
モーツアルトレクエイム流る鳥曇
 
雛の間泊りの客を 通しけり
 
今年またいかなごを煮てみんな居て
 
鳥雲ななめにしづむ皿ふたつ
 
意識なき母の鼓動や涅槃雪
 
原発忌京都マラソン初号砲
 
明星の落ちてふくらむ木の芽かな
 
寺々の嵯峨野辺りを涅槃西風

店頭につくばのわらび那須のうど

ぜんまいのたいたん鬼の眼の並び
 
山椒魚新水族館春の水
 

 

奥 良彦 
 
橋本榮治
 
森光梅子
 
さとうかしこ
 
橋本榮治
 
出井孝子
 
橋本榮治
 
藤平寂信

中村昭子

清水憲一
 
森光梅子
 
小川裕子
 
宮永麻子
 
安土八重野
 
米田多美子
 
清水憲一
 
北垣みどり
 
滝川直広
 
宮田泰子

井崎ユキ子

清水美企
 
中村昭子
 
                                       
 


 



記:河辺克美


戻る