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第217回 藍生10月例会 (平成23年10月16日) |
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特選句 | |||
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名月を追ひ越してゆく大型機 月を待つときどき背伸びしては待つ 菊花展けさ一番の日が届く 十三夜猫のお皿に通り雨 田舎より母に小包栗名月 そぞろ寒銀座に月の手帳買ひ にごり酒酌み交はす夜の長きこと 露満ちて山近くなる秩父かな 青白く空明けゆけり鷹発つ日 秋惜しむきのふ登りし山見あげ 帰りつく部屋仄かなる月明り 人間は強いものねと十三夜 死なれての優しさ秋の深さかな 残業の始まる月の廊下かな ぎんなんを蹴らず団栗蹴つてみる 鈴虫の生まれて死ぬる箱の中 円空仏すなはち木つ端露けしや 夕冷えの老いゆく母の置き手紙 遺されし者に秋風ただ秋風 |
無 尽蔵 成岡ミツ子 石田 六甲 浅井 敏子 無 尽蔵 江上 洋子 半田 良浩 鈴木 信幸 さとうかしこ 寺澤 慶信 中田千惠子 無 尽蔵 宮武 佳枝 荻野友佑子 二宮 操一 深津 健司 寺澤 慶信 沖山 充弘 竹内 克也 |
記:石橋玖美子 |
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