例会トピックス 

あんず句会(藍生関西5月例会)

 (平成23年5月13日)
会場:曼陀羅山寂庵
兼題:風薫る・若葉・卯の花


主宰ご出句

水葬者鬼とならまし残花余花

みなぞこ
水底のひとよ八十八夜星

新茶汲むうれしきあしたきたりけり

法然繪巻一遍繪巻花尽きぬ

うなぞこ
海底のみちのくびとよ青葉闇


 

特選句

薫風の都にしるべ墨書朱書

僧の子の僧に倣へる跣かな

母の日や手紙の届くははありて

散るいのち更紗うつぎを掃くいのち

北国の春のさかりをかなしめり

椅子に眠る踊子卯の花腐しかな

卯の花や瘠せゆくひとに飯を炊く

海底のなほ昏々と青葉寒

若葉雨母に紅差す眼鏡拭く

青時雨句歴若干いつも鬱

飛火野の風伝へあふ草若葉

風薫る湖畔高台侘住まひ  

柿若葉筑後平野を埋めけり 

どこまでも卯の花くたし逢ひたしや 

はなうつぎ淡きを挿して寛次郎

薫風をかき分くる火のみゆるまで  

そのあとは誰にも言はぬ時鳥

花うつぎ違ふ風きておちつきぬ 

桐の花秘めたることは秘めしまま

風薫る鯖街道を突つ走り 

橋本半風子

米田多美子

寺島 麻里

河辺 克美

米田多美子

出井 孝子

植田 珠實

米田多美子

水谷 紀子

今阪 雅子

滝川 直広

藤平 寂信

森光 梅子

水谷 紀子

今阪 雅子

河辺 克美

合田 圭希

河辺 克美

横山 笑子

清水 憲一

 
 





     


  写真: 記:曲子治子


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